Panasonic Ni-MH Battery QUICK CHARGER BQ-310

BQ-310_1久々の充電器紹介です。今回はパナソニックが発売していた急速充電器“BQ-310”を紹介する。これは2004年頃に発売されたニッケル水素電池専用の充電器で、当時は三洋が30分で充電できる充電器(N-M70S)を発売、ソニーが15分で充電できる充電器(BCG-34HUE4)を発売されていたが、それに追随するようにして発売されたのがこの充電器である。

 

BQ-310_2この充電器は充電器のみの単品発売はされずに、電池セットでのみ発売された。セットでの型番は“K-KJP5HC”で、メタハイ2400シリーズ(min.2230mAh)の単3電池が4本付属している。

 

 

BQ-310_3側面は半円状の形状をしており、充電器としてはかなり大きいサイズであることがわかるだろう。『DC 12V IN』と書いてあることやソケットの形状でわかると思うが、これは外部電源(ACアダプタ)が必要なタイプの充電器である。
この側には「危険」として注意書きが記載されている。
当社のニッケル水素電池以外は充電しない。分解、改造しない
液もれ、発熱、破裂、感電、けがの恐れあり

BQ-310_4充電器の後ろには大きい通気口がある。超急速充電器のため、本体及び、電池発熱防止の冷却ファンが内蔵されており、このような大きい通気口になっているようである。
このような超急速充電器の場合は前述した三洋やソニーのものにも冷却ファンが装備されており、充電器自体も大掛かりな本体となっています。

 

BQ-310_5充電器の裏側。定格入力がDC12V、定格出力がDC1.5V×2(電池2本)で7.4ADC1.5V×4(電池4本)で3.6Aと、超急速充電器らしい大電流出力です。
社名表記は「松下電器産業株式会社」・「松下電池工業株式会社」の併記、中国製です。“0304”という刻印があるが、2003年4月を表すのか2004年3月を表すのかは不明。

 

BQ-310_6ACアダプタ。品番はBAD0001。定格入力は“AC 100-240V 50-60Hz 75-99VA”。240Vまでの入力に対応しており、海外でも使用可能な充電器となっている(プラグアダプタはもちろん別)。ただ、この大きな充電器を海外に持っていくのかは、疑問ですが。
定格出力は“DC 12V 3A”でこれまた超急速充電器らしい出力電流になっている。こちらも中国製で、松下電池工業と松下電器産業の併記になっている。

BQ-310_7充電器の電池カバーを開けたところ。カバーを開けた段階ではマイナス極の端子が下がっており、カバーを閉めると、連動してマイナス極の端子が押し上がる構造になっている。
この充電器は単3のみの対応であり、単4には対応していない。また、この充電器は超急速充電器であるため、判定がシビアで端子が少しでも汚れていると電池を認識することが出来ないと言われている。なので、使う前にマイナス極の端子を拭くといいかもしれません。

BQ-310_8充電器に電池をセットした様子。マイナス極の端子は下がっているので、電池を端子に差し込むというよりかは、電池をボックスに置いているだけという印象です。
パナソニックの対応表を見てみると、本充電器は充電式エボルタの1世代(HHR-3MRS)、2世代(HHR-3MVS)充電式エボルタeの1世代(HHR-3LVS)、2世代(HHR-3LWS)メタハイ系ニッケル水素電池のみの対応となっているようです。

BQ-310_9充電中の様子。充電中は3つのLEDで充電状態を表示、最初は左からLEDが点灯。充電が進むにつれ、LEDの点灯が増えてゆき、最終的には3つのLEDが点灯した状態で充電完了。異常時はLEDの表示自体がされないというわかりやすい表示になっています。
表示は1つのみですが、独立充電が可能なタイプであるので、電池の種類は揃える必要はなく、バラバラでも充電が可能。ちなみに、充電中は常に冷却ファンが回っているのでうるさいです

BQ-310_10最後に取扱説明書より、充電時間の目安。本充電器付属のメタハイ2400シリーズ単3(min.2230mAh)で3~4本充電で1時間で充電が完了。以前紹介した、現行のBQ-CC11では同数量・約同容量の充電時間が5時間であるので、相当急速充電であることがわかります。


Panasonic Ni-MH Battery QUICK CHARGER BQ-310」への2件のフィードバック

  1. カラスの白昼夢

    初めまして!
    大量の充電器を持っていらっしゃるんですね!私はPanasonicの急速充電気を2台持っています。
    通常は4本用、電池ごとにインジケーターがついているものを使用しているのですが、今日は出張ということで、昔使っていた2本版のBQ-324を持っていきました。
    が、問題はこれ、インジケーターが一つしかないこと。2本独立充電なのか、並列充電なのかが思い出せない。そこで検索していて、みはりんさんのブログに行きつきました。
    ここの記事で掲載されていた、BQ-310の紹介画像で、偶然BQ-324も併記されていたため、独立充電だということが分かりました。これで安心して、別の機器で使用していたeneloopが同時に充電できます(エボルタじゃないのは許して松下さん^_^;)。
    ただ、やっぱりインジケーター一つというのは心もとないですね。点滅状態が1本充電時も2本充電時も全く同じなので、どちらかが接触不良を起こして充電されていなかったとしても、それは充電完了後使ってみるまで分かりませんから。

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    1. みはりん 投稿作成者

      コメントありがとうございます。昔の充電器では個別充電でもインジケータは1つという機種が多かったですよね。最近は2本用の小型充電器でも個別表示ができるタイプのものも多く出てきているようです。

      ちなみにBQ-324ですが、他社のOEM品になりますが本ブログでも紹介しているんですよ。

      Fujiwork Willcharge PX-24M32C
      http://miharin.moo.jp/blog/?p=2201

      この充電器は今では少なくなったニカド電池に対応した充電器ですし、現行の充電式EVOLTAハイエンドモデルまで充電可能な充電器なので大切に使ってあげてくださいね。

      返信

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