🗐 みはのにっき

みは のひとりごとにっきです。Xは腐り切っているのでこちらに戯言を移転しました。私の趣味全開でお届けします!!

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と、言うわけでCDパーツマンからSF-87が届きました!
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ちゃちゃっと、CBM-777を分解していきます。
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コネクタは2枚目の写真5本を外すだけで基板が取り外せますが、ピックアップ駆動モーターとスピンドルモーターのコネクタは同じものなので注意が必要です。『SLED』と書いてあるコネクタがピックアップ、『SPINDLE』と書いてあるコネクタがスピンドルモーターです。まぁ、わかるでしょう。
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ピックアップユニットを取り出しました。上側に付いている白いカバーを取り外します。
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裏にひっくり返してピックアップレンズを支えている棒のネジを取り外せば本体が取れます。2枚目の写真は取り外したSF-87(上)CDパーツマンより取り寄せたSF-87(下)の比較です。取り寄せた方はレンズのすぐ横に[SF-87]とありますが、CBM-777に付いていた方は型番の記載が全くありませんでした。なので、今回動作するのか検証してみた次第です。
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CDパーツマンから取り寄せたSF-87に付いている裏側の金具とケーブル止めを取って、CBM-777側のSF-87に付いていたプラスチック製ギアを移植します。ちなみにCDパーツマンから取り寄せたSF-87のケーブルには接着剤が付いていました。再生品なのか??
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ピックアップレンズを元通り組み付けて、ユニットを再び取り付けます。ピックアップレンズに付いている線の引き回し方はこの写真を参考にしてみてください。
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不安だったのはこの点です。CDパーツマンより取り寄せたSF-87は8ピンコネクタの1ピンが空きになっているのに対し、CBM-777のSF-87は全ピン結線になっています。写真ではやらかしてコネクタの上下逆さで撮ってます💦
CBM-777の基板上で確認してみると空きピンの配線はジャンパー抵抗を通じて4番ピンに繋がっています。なので、問題ないかもしれない…。そのまま組み立てていきます。
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やはり余計な不安だったのでしょう。組み立てたらしっかりと動いてくれました!
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CBM-777から取り出したオリジナルのSF-87はまだ使えるので大切に保管しておきます…。
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このCBM-777なのですが、私の手元に来た時はCDは読み取るのですが、音は出ない状態でした。というか、再生しているようなのですが雑音?デジタルノイズまみれの音楽が流れる大変に耳障りなプレイヤーでした💦
これはeBayの説明でも『it spun the cd but I could not hear any sound at all』とあったのである程度承知はしてたのですが…。という訳で早速分解です。
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これが中身を開けてみた様子。なんと、両面ではなく片面基板です。実装されているチップはソニー製が殆どです。フラットケーブルは一切使われておらず、ピックアップレンズの配線までもただのケーブルによるもので全てがコネクタで接続されているため、基板のみが着脱可能。かなりメンテ性は高いです。
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使用しているD/Aコンバーターは「LC7881M(三洋半導体)」。これはLC7880Mの後継となるDACで、同DACと同じく3種類のDAC方式を組み合わせた“ダイナミックレベルシフト方式”を用いたものみたいです。また、ポータブルCDには見合わない大きいICが実装されていました(BA6290A)。ピックアップ駆動用のモータコネクタとスピンドルモータコネクタそれぞれに対で付いているようなのでモータードライバだろう…、と思ったらやはりそのようです。こんなデカいの付けなくてもいいのにって思うけどね。
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探ってたら、怪しいコンデンサがありました。日ケミの水色です💦これは高確率で漏れてる電解コンデンサですね。写真では伝わりにくいかもしれませんが、基板にシミがあります。位置的にはDCコネクタに繋がっているように見えますが、パターンを見てみると近隣にある半固定抵抗に繋がっています。これは怪しい!
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部品箱を見たら東信工業 の低ESRらしきコンデンサがありましたのでそれに付け替えました。他のコンデンサは松下製の通常品でしたが、特に液漏れなどは見られませんでしたので交換はしていません。
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日ケミの水色をひっくり返してみた所。やはり、液漏れしているような跡がみられます。念のためトランジスタチェッカーで調べてみるとコンデンサではなく抵抗の判定。これは完全に容量抜けしてるでしょう。
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再び組み直してみたら、見事に治ってました!デジタルノイズまみれの聞き苦しい音がめちゃキレイな音を奏でるようになっています。
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さて、それでは修理を試みてみましょう。ここから「ジャンク修理」のカテゴリになりますw。
何が不調なのかと言うとCDが回転していません。ピックアップレンズからレーザー光は出ています。が、スピンドルモーターがピクピク動こうとするのですが回転しません。ピックアップからはチュルチュル音はしていますので読み取ろうとする動きは見せているのですが…。
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なので、あまり良くない対処なのでしょうが、荒療治を実施。スピンドルモーターの配線を取って9Vの角形電池で強制的にモーターを一定時間回転させます。一緒にモーターに接点復活スプレーも差しておきました。
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しかし、ピクピク現象は治らず。モーターの先はローム製の“BA6892FP”というドライバICに繋がっています。このドライバICはスピンドルモーター制御以外にもピックアップのモーターや、レンズのコイル駆動の制御も兼ねており、これらは正常に動作していることからドライバICが壊れている訳で無いと判断。
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結局は最後のアリエク頼み!ということで、アリエクからこのCDプレイヤーに付いている“RF-300C-11400”の互換モーターを購入することにしました。これで治るかはわかりませんが、しばらく待ちですね…。
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しかし、ピックアップのグリスアップをしても治りませんでした。世の中そんなに甘くない!!
というわけで、しばらく動作を確認してみるとやっぱり、どこかで引っかかっているのかピックアップレンズがホームポジションに戻りません。でも、気が付いたのです。裏蓋を取り去った状態では正常に動くのに対し、裏蓋を付けた途端動かなくなる現象に…。
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結論としてピックアップレンズ下にあるフラットケーブルが引っかかり、動かなくなっていたようです。対策としてフラットケーブルの配線をピックアップレンズと反対方向に折り曲げるようにしました。もし、マネをする時は折り曲げる時、あまり直角に折り曲げないようにしましょう。断線や切れの原因に繋がります。
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元通り組み上げて、しばらく動作確認してみましたが正常に動いているようです。かつてはCDの1トラックから最終トラックに移行して、また1トラックに移行するとピックアップレンズが引っかかってガリガリ音がなる現象がありましたが、見事に解消されています。ここまでの道程は長かった💦
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さて、少々脱線しましたが元に戻りましょう。これが取り外したピックアップユニットです。このユニット自体はここでこの間紹介したMONODEALのCW605も全く同じ物が使われています。最悪、ピックアップが物理的に壊れててもCW605から部品取りしようと考えていました。
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ピックアップレンズを取り外してみました。昔はダイキャストボディで高級感がありましたが、現在のものはオールプラスチックで如何にも安そうに作られています。レンズ周りはカバーも無く、スキマがめっちゃ大きいですがこんなのでよろしいのでしょうか?不安です。
注意としてピックアップユニットを扱う時は、ピックアップレンズ部分の端子に触れないように注意しましょう。ピックアップレンズに装着されている半導体レーザーは静電気にとても弱く、手の静電気で破壊されることがあるためです。もちろん、レンズに指紋を付けてもダメだぞ!
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丁寧にグリスアップしていきます。ちなみに私が使っているグリスはタミヤのセラグリスHG です。本来はラジコン用のグリスですが、プラスチックにも金属にも使える汎用グリスかつ、近所の模型店で入手できるので多用しています。
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ピックアップレンズ可動部に付いていたオレンジ色のギアが気になって触っていたら、ゴム製のようで伸縮性のあるギアでした。これだったらギア欠けはありませんね。でも、劣化が気になります…。
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というわけで、中が空きました。
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内部基板は1枚基板で大分シンプルです。電池は内蔵で、3.7V 800mAhのリチウムイオンポリマー電池が搭載されています。もうちょっと、内部基板の様子を観察してみます。
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まずは基板の表。操作ボタンや液晶が実装されています。このポータブルCDプレイヤーの心臓部はここに搭載されているALiのM5673Dというチップみたいですね。検索してもデータシートの類は出てこない…。まぁ、CDプレイヤー用のワンチップLSIなんでしょうね。
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次に、基板の裏。これが裏蓋を外した時に見える面になります。上に見えるESMTは恐らく振動対策用のメモリに使われるDRAMだと思います。その横はBluetoothの無線モジュールでしょう。この基板に搭載されるチップの殆どは中国とかのチップですが、ただ一つだけ日本メーカーのチップがあります。それが右に見えるBH6575FVです。これはロームのCDプレイヤー用サーボICですね。液晶付近に実装されているHOLTEK HT1621Bはそのまま液晶コントローラのようです。
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ということで早速中を開けてみましょう。裏をひっくり返して、ゴム足を剥がせばそこにネジが隠されています。下側のゴム足は下側に付くから意味あると思うのですが、上側のゴム足は意味ないですよね💦多分、ネジ隠しのためのゴム足でしょうね。
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注意してほしいのが、これ普通のネジではなくトルクスネジです。T6サイズのトルクスドライバで開けられます。何故このような特殊ネジを使っているのかは不明ですが、恐らく技適マーク付きの製品だからか??
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一生懸命、上蓋が付いている所の白い四角を取ろうとしてたら底の部分が取れました。そこかよ!
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いきなり、カテゴリが「ジャンク修理」に変わるのですが、このCDポータブルプレイヤーは文字通り難ありのジャンク品として購入しました。状況としては『(ピックアップ)レンズの不具合かCDの読み込みができない現象が頻繁に起こる』とのことでした。前オーナーが新品で購入したときからこうだったようで、もしかしたら不良品だったのかもしれません。
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しばらく動かしてみたら不具合内容がわかりました。具体的にはピックアップレンズがホームポジションに戻っていません。CDは一番最初に内周にあるTOCが記録されているエリアにアクセスし、CDの総曲目と総収録時間を読み、表示します。しかし、このCDプレイヤーは何かに引っかかっているのか何なのか、ホームポジションに戻ってくれず、途中で止まってしまうのです。手で強引にピックアップを内周まで動かして見るとTOC読みしてCDを再生してくれるのですが、ある位置まで行くとそこで止まってしまい、戻らないと言った現象のようです(行きは読んでくれるのですが、帰りが引っかかっている感じ)。
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結局、どうしたのか?
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端子を折り曲げるしか無いので、折り曲げて強引に取り付けました。やっぱり危惧した通り1ピンだけ端子を折ってしまいました😭1ピンだけだっただけでもまだ幸運で、適当にスズメッキ線を使ってやり過ごしました💦上記の写真だと、一番右のピンです。
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その結果、無事液晶表示が復活しました!やはり液晶ディスプレイの不具合だったようです。
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これが表示に不具合(欠け)があった液晶ディスプレイです。見た目は割れなどは見られず、故障しているような感じは見られません。内部断線でもしているのだろうか?予想外の出費が意外でしたが、治って良かったです。これにてD-99の件は終わり!
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液晶表示が欠けたソニーのポータブルCDプレイヤー(Discman)「D-99」ですが、遂にこんな物を入手しました。
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液晶ディスプレイです。eBayを見てみたら、たまたま中古品が出品されてたので迷った挙げ句に落札。価格は送料込みで約7000円程度でした。下手したら、ジャンク品のD-99本体がもう一台買えそうな価格ですね💦
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しかし、元々付いていた液晶と比較してみると端子の折れ曲がり方が違っていました。落札したのはD-150、D-250用のものでサービスマニュアルを見る限りでは端子配列は同じものだったので大丈夫だろうと、高を括ったのでありますが、取り付け位置が違うようで端子の折れ曲がり方も違うようです。
逆に折り曲げ直せば良いのでしょうが、端子の折れが怖いところでありますね。
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ちなみに私の成果ですが、駄目になった手持ちの「BP-2EX」3個中2個を復活することが出来ました。物理的にサルフェーションを起こしてたり、極板が物理破壊されていたりする固体は復活することは出来ないようです。
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なので、わざわざジャンクでBP-2EXを入手するというよりかは手元にあるけどダメ元で復活させてみるって言うのが良いのかもしれませんね。
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復活したBP-2EXは満充電時、無負荷で4.2V程度ありました。
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もし、復活することに成功したら次劣化させないために次に注意しましょう。
使用したら直ちに充電すること(鉛蓄電池は過放電に弱い)。
むしろ使ったらこまめに充電する方が良い(鉛蓄電池はメモリ効果が無い)。
長期保管する際は定期的に充電して満充電保存を心掛ける
以上を守ればBP-2EXを長く使うことができるでしょう。
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最後に充放電が正常に完了していることを確認したら、端子部分に付いていた部品を再装着し、再度外装缶に入れて完成です。外装缶底部のカシメは再度折り曲げたほうがいいでしょうが、私は前述の通り、全部折れました。無くても入っている感じはユルユルではなくギチギチ気味で外れることは無いようですので大丈夫でしょう。
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その後は充電です。精製水から取り出したら水分を拭き取りゴム弁を取り付けて(液漏れ防止の為)、外装缶をつけずに充電器(もしくはポータブルCD本体)に取り付けて充電を行います。テスターがあれば都度取り出して電圧が上昇しているか確かめてみると良いでしょう。
D-99の場合、ある程度電池電圧が上がってくると「CHARGE」インジケーターが表示され本充電が始まります。これが表示されたら復活成功と言って間違いないと思います。
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充電されているのを確認したら、そのまま充放電を繰り返して電池を馴染ませてあげます。
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また、充電している時に電池が膨らんでいることがありますがその時はゴム弁を動かして内部に溜まったガスを抜いてあげましょう(一気にはずずと液漏れの危険有り)。
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これが今回の山場です。バッテリーを精製水に漬けて、極板を押してやります。全体的にまんべんなく押してあげるのがよろしいようです。何をしているのかというと、干からびたバッテリーに精製水を補充させています。極版を押し続けていると灰色の色が水分で変わってきます。ある程度、押してあげて水分が入ったら裏側にひっくり返して、裏の極板も同じことをしてあげます。
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この時に極板を守っているビニールを爪などで破ってしまわないよう注意!破ってしまうとバッテリー液が漏れてしまい終わりです…。ちなみに精製水とはカーショップやホムセンのカーコーナーとかで売られている“バッテリー補充液”のことです。間違っても水道水は使わないこと!
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次に、端子部分に付いている部品を取り除きます。端子部分に付いているプラスチックを取り除くと、ガス抜き穴の上に小さい紙が付いています。その下に付いているゴム弁も取り除きます。いずれの部品も再使用しますので無くさないよう、注意してください。
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これが電池内部の様子。電池の中身が完全に見えています。この面に見える灰色の部分は極板で、これはシール鉛蓄電池の一種です。2セル構造となっていて、裏側にも極板があります。1セル2Vですから、2つで4Vとなるわけですね。
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※:これから実践する方法は、バッテリーを分解します。時にはバッテリー液である希硫酸が手に付着する可能性も無くは無いでしょう。くれぐれも自己責任で、もし性能が復活しなくても私、みは は責任を取りませんのでよろしくお願い致します。それを了解して頂きましたら、この先の記事をご覧いただけると幸いです。
お決まり文を書いた所で早速やっていきましょう。まず、外装缶を外します。マイナスドライバーなどで、電池底面のカシメを起こし、電池内部を取り出します。
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カシメ部分が折れる可能性がありますが、そのままにしておいて構いません。私は最終的に全部折れました😭
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現在修理をしている、ソニーのポータブルCDプレイヤー「D-99」で使われているバッテリーはBP-2EX(BP-2)です。当時、DiscmanブランドのポータブルCDプレイヤーで多く使われました。
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このバッテリーを復活させるテクニックをネット上で見つけたので実践してみようと思います。現在はAliExpressでもリチウムイオン電池による互換バッテリーが売られてはいますが(2枚目の写真下)、かなり高価なので手持ちで使えないBP-2EXが復活できればそれに越したことはないですよね。
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左チャンネルの音が小さい現象は解消されましたが、やはり液晶の欠けは治りませんでした。
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しかし、それでもやっと普通のCDプレイヤーとして動作するようになったのですから嬉しい限りであります。液晶の欠けに関しては原因不明で、マイコンから液晶に繋がっている配線を追ってみても断線は無し。マイコンも正常に動作しているようです。と、言うことは液晶が不良なのでしょうか…?
いよいよお手上げ案件かもしれません。
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最後は望み薄だとは思うのですが、液晶欠けが治るかもなのでマイコン周りのコンデンサも変えておきました。
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このCDプレイヤーで使われている電解コンデンサは殆どがリード線によるタイプだったのですが、何故か液晶裏に付いている10μF16Vのみが表面実装のコンデンサでした。その表面実装のコンデンサが若干液漏れしているのが確認できたのみで他は液漏れはしていませんでした(液は既に乾燥していた)。
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お次はヘッドホンアンプ周り。電源周りのコンデンサで液漏れしていたのはニチコン製「VR(M)」というシリーズの電解コンデンサだったので、ヘッドホンアンプ周りも同系列のコンデンサを採用している箇所を重点的に交換。
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1枚目の写真に見える「BA3570F」というICがヘッドホンアンプ(ローム製)。交換した3個のうち、2個が液漏れしていました。ヘッドホンアンプの出力カップリングと見られる220μF10Vのコンデンサが1個液漏れしていたので、これが片チャンネルの音が出なかった原因じゃないかな?
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現在修理中のSONYポータブルCDプレイヤー(Discman)「D-99」の続き。この間、秋葉原に行ってケミコンを調達してきたので交換していきたいと思います。液晶表示が欠けているのは電源関係じゃないのか?という推測から、電源周りにあるコンデンサの交換を実施。
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交換した4つのコンデンサのうち1000μF6.3Vのみが正常で、他は全て液漏れしていた。220μF6.3Vは液漏れした液がまだ濡れている状態だし、2枚目の写真右から2つ目の220μF10Vのコンデンサは破裂していた。中々に酷い。
1枚目の写真は交換後の様子。
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以上で修理完了…、と思ったのですが、まだ不具合が残ってました。まず1つ目は液晶表示が欠けているという点。
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サービスマニュアルを見る感じでは「COM2」の配線が断線していそうな感じですが、調べてみた所断線は無し。電源投入時TOCリードしている時に薄く表示されているので、電源系の不具合も有り得るかも?
2つ目は左チャンネルの音が小さい。音量調整のボリュームに直接接点復活剤を差してみるものの改善せず。恐らくこの時期のオーディオ機器にありがちなコンデンサの容量抜けではなかろうか…。これは追加の部品購入が必要ですね。(※追記:LINEOUTからの出力は正常なので、ヘッドホンアンプ周りに介在する不具合であると推測される)

CDプレイヤー自体の調子は良く、TOCリードも良好。CD-Rも軽々読んでくれます。
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例のギアです。今回は奇跡的に割れなどは起こっておらず、固着しているだけでした。なので、グリスアップで治りそうな感じがしましたが、いずれ割れるだろうし、代替ギアの在庫がありましたので、今回は交換しました。
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貴重な機会なので、純正ギアとアリエク購入の代替ギアを比較してみました。左が純正右が代替
純正の方は3つの穴が空いていますね。
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純正の方には緑色の物体が付いているのが確認できます。軸受は真鍮製で、そこから発生した緑青ではないでしょうか。この緑青こそがギアの固着を発生させている原因になっていると思われます。
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これが上基板を取り除いた所です。2枚基板になっており、メイン基板と操作基板がコネクタで繋がれています。故に若干取り外しにくい傾向があるかもしれません。
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ちょっと脇道にそれてしまいましたが、分解を続けます。上基板を取るのですが、ピックアップレンズから来ている大きいフィルムケーブルの横に黒いアース線が付いているので、取る必要があります。また、基板を取り外す際にはピックアップレンズのフィルムケーブルを取り外すのも忘れないでください。このケーブルは切れやすく、雑に扱ったり、引っ張ったりすると切れる可能性があります。基板裏に付いているので罠に陥りやすいです!
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CXD8178QはD/Aコンバーターらしく、松下製の1bitDACならMASH?ということでD-99のサービスマニュアルを見てみました。
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このチップのブロック図には“MASH LOGICS”という記載があり、やっぱりこれは松下製のDACでは無いだろうか…。Twitterのフォロワーさんにこれは「MN6471」というMASH第2世代チップのOEMでは無いか?との指摘があり、こっちのデータシートも当たってみると、
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ものの見事に同じブロック図、ピン配列まで全く同じでした。ただし、CXD8178Qは3.9Vで作動するのに対し、MN6471は5Vで作動するように設計されているようで、単純な差し替えは出来ないみたいです。
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この面に載っている「CXD8178Q」というチップが気になりました。これ周りに配置されている他の半導体と比べてみると凄い違和感…、SONYというロゴこそあるものの、型番表記の字体やデートコードが異なります。特に着目したいのはデートコードで、「4」の上に付いた「 ̄」がまるで松下のものにそっくりです。2枚目の写真は松下製CPUの数々で、パッケージこそDIPで違いますが、デートコードがよく似ているのがわかるでしょう。
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裏蓋を取った様子はこんな感じです。以前分解したD-82と同様にピックアップレンズから来ている配線はコネクタで接続されているが、その他のモーターや蓋のオープンセンサーの配線などはリード線直付けです。この年代のソニーのポータブルCDは一様にこんな感じだったのかもしれませんね。
ちなみに使用電池はBP-2(BP-2EX)という鉛蓄電池。この電池パック型の乾電池アダプタ(EBP-2)があれば単3×2でも使用可能です。乾電池アダプタはこの機種専用で本来は付属しているようですが私が入手した機体には付いていませんでした。私はBP-2EXの互換バッテリを持っているので問題なしです!
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