カシオのポータブルDAT「DA-1」


カシオのポータブルDAT一号機「DA-1」。これは1987年DAT登場時に発売された録再ポータブルDAT。
他社の録再ポータブルはいわゆるデンスケタイプの可搬機であったが、これは片手で持てる真のポータブルDATであった。
しかし、時代が求めていなかったのか、後継機「DA-2」「DA-7」までは可搬機になるという逆進化を辿る。
カシオはヘッドホンステレオやラジカセ、ポータブルCDはどちらかと言うと安物という感じの機種が殆どだったので、
オーディオ関係はそう言うメーカーと言う印象を持っている人が殆どだと思うが、DATに関しては並ならぬ力を投入していた。

機能面も凄く、録再ポータブルDATでは外付けであったことが多かったA/Dコンバータを内蔵(ただし15ビット)。
動作音は若干大きいもののリピート再生機能や文字入力機能などの付加機能も搭載していた。
ただし、デジタル入力は非搭載でアナログ入力のみ。これは当時デジタル入力はレコード協会とのいざこざがあり、
敢えて搭載しなかったと言われている(MDなどでお馴染みのSCMSは1990年に導入された)。

ちなみに、写真の「DA-1」は発売から26年経った今でも動作し、DATの素晴らしい音を今でも奏でてくれています。
放置しただけで動かなくなる某S社のポータブルDATとはえらい違いですw。
液晶表示は文字入力が出来るためか、ドットマトリクスタイプ。表示だけ見たらMDのディスプレイみたいですね。
(ちなみにリンク先の液晶表示が3時間超えなのは、規定外テープ(DDS-2の120m=4時間)を使っているためです)

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