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FDKがFDKトワイセルを吸収合併へ

fdktwicellFDKは100%子会社で、ニッケル水素電池を開発・製造する“FDKトワイセル株式会社”を本日12月1日付で吸収合併した。
FDK発表の資料によると、合併理由として経営資源の相互活用による効率化およびニッケル水素電池と電池部品の複合製品の開発連携向上によるビジネスの一層の強化を図るためとのことです。
 

 
FDKトワイセルのホームページ自体は現在でも閲覧可能ですが、FDKのホームページ内“会社紹介”ではFDKトワイセルの項目が削除され、同社の所在地が“高崎工場”と記載されていますから、合併は完了されたものと推測されます。
FDKトワイセルは1966年に東芝電池のマンガン電池工場として操業を開始(※1)。当時、同工場で作られた東芝のマンガン電池には“R-O-T”・“T-T”の記号が付けられていました。そして、1991年にニッケル水素電池の生産を開始(※2)、2001年に三洋電機の資本となり、2010年にFDKの資本に変わり現在に至っています。
現在FDKトワイセルが製造し、大ヒットしたニッケル水素電池“eneloop”も2000年に東芝電池が開発し、三洋電機が実用化した「超格子合金」の技術(※3)が無ければ完成しなかったとも言われています。今後も革新的な技術を期待するとともに“MADE IN JAPAN”のニッケル水素電池を開発・販売し続けて欲しいものです。

・追記(2014/12/24)
fdktwicell2
現在、FDKトワイセルのホームページにアクセスすると“会社合併に関するお知らせ”という記載に変わっており、FDKとFDKトワイセルが12月1日をもって合併することになったことが正式に発表されています。実質FDKトワイセルのサイトが閉鎖された状態となりました。


※1:高崎新聞・みんなが知りたい工場の中~やっぱり高崎はすごかった~
※2:FDKトワイセル・Twicellのあゆみ(ウェブ魚拓によるアーカイブ)
※3:電池工業会・電池の知識:電池の歴史「3)小型充電式電池(二次電池)」