SHARP(R) GII マンガン乾電池 R03

sharpg2_1珍しいシャープのマンガン電池です。以前、本ブログでは同柄の単3を紹介したことがありますが、今回は単4を紹介します。
以前の記事で掲載したカタログによると、このゴールド+のデザインである“GII”は黒マンガン相当であり、姉妹品のシルバー+のデザインである“GI”は赤マンガン相当であったようです。
カタログに掲載されていたということは販売されていたということなのですが、滅多に店頭で見ることはなく、付属品で多く見かける電池です。

sharpg2_2注意書き部分。社名表記は“SHARP CORPORATION”で、スペースが足らないからなのか、単3にあった日本語での社名表記と住所の記載はありませんでした。
JISマーク表記は“C8501 MABI T”となっており、松下電池工業(現・パナソニック)製となっていました。シャープの乾電池といえばJISマーク表記“M.D.B”の日立マクセル製が多いですが、松下電池製のものも存在していたのですね。

今回入手したのは2本ですが、片側の液漏れが激しく、注意書きが読めないほど腐食していました。その為、比較的な綺麗な外観の注意書き部分を上写真の下に合成しました。外装が腐食しているということで感づいている方も居られるかとは思いますが、外装は金属外装です。
なお、生産国はサビで隠れているのか、確認出来ませんがJISマーク“MABI T”の記載から、日本製であるのは間違いないと思われます。なお、注意書きの全文は以下の通りです。

ご注意:充電式ではないので、充電すると「液もれ」
「はそん」することがあります。液もれ、はれつのお
それがあるので(+)(-)を正しく入れてください。
CAUTION:NOT RECHARGEABLE.
MAY EXPLODE IF CHARGED OR SET REVERSELY.

sharpg2_3プラス・マイナス側。この写真、特にプラス極の構造を見ると、この電池が金属外装であることがわかるのではないでしょうか。なお、プラス極の絶縁リングは「」となっています。
なお、電池本体には「[使用推奨期限(月-年)][本体に表示]」の記載はあるものの、マイナス極の底板に刻印はありませんでした。

 

sharpg2_4と、思って電池を舐め回して見ていたらw、電池下部にレーザー刻印で使用推奨期限が印字されていました。本当に電池本体に表示されていたのですね。表示は「09-96(1996年9月)」となっており、2年期限と推定すると、1994年9月の電池でしょうか。
このレーザー刻印は当時の松下電池製マンガン電池で見られた特徴であり、これからもこの電池がJISマーク通りの松下電池製であることを物語っています。

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SHARP GII マンガン乾電池 R6PU
→本記事と同じく、シャープのマンガン電池“GII”を紹介した記事ですが、こちらは単3を紹介しています。こちらは日立マクセル製となっていました。


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