SANYO HI-RED SUM-3(H)

SUM-3(H)_1三洋電機の古いマンガン電池。以前、本ブログで三洋電機とデュラセルが合弁で設立した“三洋デュラセル”時代のマロリーブランドのマンガン電池を紹介したことがありますが、このマンガン電池はそれ以前に発売されていたものです。
HI-RED”という安易なネーミングから明らかに赤マンガンであるとともに、黒マンガンが“HI-BLACK”であろうことがお見通しなネーミングでもあります(いや、本当かどうかはわかりませんけどねw)。

 

SUM-3(H)_2今回入手した3本の中で明らかにプラス極の構造が違うものが…。左には「C8501 M.D.B. R6」と記載、右には「C8501 F.D.K. R6」と記載してあったので、左が日立マクセル製で右が富士電気化学(現・FDK)製であると思われます。
この頃の電池から同じブランドでありながらもこのように製造元が違う電池が混在しているものがあったのですね。自分が幼い頃はどこで作ってるのだろう?なんて、微塵にも思わなかったなぁ…。

SUM-3(H)_3富士電気化学(現・FDK)製の方の電池を比較してみました。
ダイエーPBの高性能
NOVEL 2300のイカ釣り用
・今回のSANYO HI-RED
以上、3つを比較してみると、プラス極の構造が全く同じです。

 

SUM-3(H)_4電池の外観。シルバーベースにのデザイン。マロリーブランドの時代の金ベースと比べると大分対照的な印象を受けます。
社名表記は“SANYO ELECTRIC CO., LTD.”、注意書きは『●(+)(-)を正しく。●充電はしないでください。』と書かれているのみで、いずれの表記も下部に小さく表示されています。なお、上部には前述の通りJISマークが記載されています。

 

SUM-3(H)_5電池のプラス・マイナス側。左の1本が富士電気化学(現・FDK)製で、右の2本が日立マクセル製です。前者が「78-10」の刻印で1978年10月製造、後者が「80-10」の刻印で1980年10月製造の電池のようです。
三洋電機とデュラセルが合弁で“三洋デュラセル株式会社(現・FDK鳥取)”を設立したのが1982年3月でありますから、それ以前に売られていた電池なのは間違い無さそうです。


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