ノーベル 一般用 UM-1/1.5V

novel_1今回は“富士電気化学株式会社(現・FDK)”より発売されていたマンガン電池『ノーベル 一般用』を紹介します。ノーベル(NOVEL)は富士電気化学(FDK)が富士通(Fujitsu)の前に使われていたブランド名で電池のみならず、同社発売のカセットテープなどにも用いられていました。現在でもOEM向けのリチウム電池などにノーベルブランドが冠せられています。
この電池は昨日紹介した「ナショナル 特単二乾電池 ラジオ用“A”」とは異なり、金属外装ではなく、いわゆる紙巻の電池になっています。

novel_2電池の表・裏。表には日本語で「ノーベル 一般用」、その下に社名「富士電気化学株式会社」の表記があります。裏には英語で「GENERAL PURPOSE NOVEL」、そして、英語社名表記である「FUJI ELECTROCHEMICAL CO.,LTD」が見えます。注意書きなどの類は全く見られません。なかなか昭和っぽいデザインで格好いいのではないでしょうか。

 

novel_3電池の正面右下にはJIS表記と価格表記があります。価格は「35円」。昨日のナショナルと比べると5円安いです。昨日のナショナルが単2で40円、このノーベルが単1で35円ですから、恐らく紙巻と金属外装の差が出ているのではないかと思います。昨日のナショナルが銭表記があったのに対し、今回のノーベルは円表記のみですのでこちらの方が年代が新しいのでしょう。なので、推測ですが金属外装のハイグレードモデルと紙巻のノーマルモデルがあったのではないでしょうか。

novel_4プラス・マイナス側。マイナス極は底板が無く、直接亜鉛缶が見えています。一昔前の中国製の555電池とかはこんな感じでしたね。最近のは底板付きのものが多いようですが。刻印も無いので、おおよその年代を特定することも不可能です。


ノーベル 一般用 UM-1/1.5V」への4件のフィードバック

  1. RQ-SX50

    この電池は親父曰く、1960年代前半に模型屋、駄菓子屋で見かけたとのことです。
    ユアサの青い電池の方がもっと安く、ノーベル、ラミナ(TTK)は高級品の部類だったようです。

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    1. みはりん 投稿作成者

      情報ありがとうございます。やはり、60年代のものなのですね。
      60年代のLAMINAは合併前でしたから、東洋乾電池時代ですかね。当時から湯浅電池と言えばバッテリーで有名だったので高そうな気がしますが、乾電池は安物だったんですね。

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      1. RQ-SX50

        連投申し訳ありません。
        乾電池コレクション様のユアサの青電池が当時とほぼ同じデザインらしいです(親父曰く)。
        ほぼ同じというのはボール紙外装だったのでインクの色がもう少し濃く、
        ユアサダイアモンドという名前が書かれていたようです。
        で、お値段は単2が15円、単3が10円だったとのこと。単1は当時のプラモには
        使っていなかったため覚えてないようです。(その後70年代には東芝キングパワー一筋で
        毎晩短波放送を聞いてはベリカードを集めていた様子。ベルマークが挟まっていた頃は漏れやすかったと
        愚痴ってますw)

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        1. みはりん 投稿作成者

          さすがにその頃は生まれていませんが、そのユアサの電池は写真でなら見たことがありますよ。ユアサの旧ロゴでひし形の真ん中に「Diamond」というロゴが入っていたデザインだと思います。自分が小学生の頃(80年後半)のユアサの電池は青でもなく「DINAM」というブランドの黒マンガンでしたから。

          ちなみに、ユアサの旧ロゴがネット上で見当たらないので参った…。やっと見つかったのが古そうなユアサのお店の写真。『ユアサバッテリー』の上のロゴがユアサの旧ロゴです。
          http://oldhouseandapart.blog.shinobi.jp/%E5%8F%A4%E3%81%84%E3%81%8A%E5%BA%97/%E3%83%A6%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC

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