ナショナル 特単二乾電池 ラジオ用“A”

neohyper_1ふと、思いつきで始めたこのブログでありますが、早いもので1万アクセスを突破してしまいました。1000アクセスの時はナショナルの平3と平5の電池を紹介しましたが、1万アクセス記念の今回は今日から一週間レトロ電池ばかりを取り上げて行きたいと思っています。
1弾目の今回は今は無きナショナルブランドの「特単二乾電池ラジオ用“A”」を紹介します。外装は紙巻ではなく、既に金属外装のものなので、ハイパー乾電池(1954年)以降のものと思われます。

neohyper_2電池の表・裏。裏面にはナショナルと古いロゴと“NEO HYPER”のブランドが…。マンガン電池のネオ・ハイトップやアルカリ電池のウルトラネオなど、何かとナショナルの電池には“NEO”が付いたブランド名が多いですが、源流はここだったのかもしれません。
ちなみに「ラジオ用“A”」というのには意味があり、真空管ラジオの頃は真空管のフィラメントを点灯させるためのA電池、回路を動作させるためのB電池などがあり、ラジオを聞くのにも大事だったのです。

neohyper_3電池の側面。片側にはJIS表記と特許番号が、もう片側には型番と価格が表示されています。価格は“40.00”。円表記のみならず、銭表記まであります。調べてみると銭表記が廃止されたのが1953年だそうなのでやはり、この電池はハイパー乾電池登場の前後なのでしょうか。
ちなみに、特許番号は“145408”他78件と書いてあり、この番号から特許電子図書館のデータベースを使って検索してみましたが、残念ながら未蓄積。さすがに古すぎるんでしょうね。

neohyper_4マイナス側。底板の刻印で「76」と書いてあるところまでは見えるのですが、その先はサビで見えません。やはり3ケタなのでしょうか。

 

 

 

neohyper_5後年発売のハイトップと比べてみると(セイコー仕様なのは気にしないで)、若干、特単二の方が背が低いように見えます。


ナショナル 特単二乾電池 ラジオ用“A”」への3件のフィードバック

  1. RQ-SX50

    http://radio.eucaly.net/siryou/kikaku/denchi.html
    このページのUM-Tが特単○と同じ物なので、真空管ラジオ用を示すラジオAの表記から
    1961年よりも前の電池ということは確実ですね。トランジスタ時代はトランジスタ用と表記しますし。
    デザイン的にはhttp://uploda.cc/img/img51ab1cec53358.JPGとhttp://uploda.cc/img/img51ab1cf282a54.JPG
    の積層電池と同じですね。こちらはフラッシュの製造年月から1959年2月製造以降の電池だと判明しています。
    ハイパー以前の特単○にあたる電池はhttp://uploda.cc/img/img51e550917a70b.jpgや、
    http://uploda.cc/img/img51e550a6e7969.jpgのような(この画像は某オークションからの転用です。一部加工済)
    紙巻の高性能乾電池という電池になるのでハイパー以降だとほぼ断定できるのですが、
    乾電池コレクション様のハイパーも銭表示があるので、廃止後もしばらくは銭表示を
    継続で行っていたのかも知れません。

    返信
    1. みはりん 投稿作成者

      銭表記の廃止が1953年、銭表記されているハイパー乾電池が発売されたのがその1年後の1954年なので、銭表記廃止後もしばらくは乾電池上に銭表記していたのは確実ですね。このブログで取り上げた特単二は紙巻ではなく、金属外装なことブランド名が「NEO HYPER」であるため、ハイパー乾電池の派生ブランドであると考え、ハイパー乾電池以降と考えてみたのですがね…。

      ちなみにこのコメント欄はHTMLタグが使えるので、知ってるならハイパーリンクとかは<A>タグなどを使ってリンクが貼れるので使ってみてください。

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      1. RQ-SX50

        当時はこのNEO HYPERの他にNEW HYPERも存在していたようですね。
        流れ的にはHYPERの真空管ラジオ用がNEO HYPER、トランジスタラジオ用が特単○、
        HYPER廃止後にトランジスタラジオ用がNEW HYPERでそのワンランク上がHi-Topでしょうか。
        しかし、1970年代後半にも紙巻のトランジスタ用特単3が存在していて、
        かつ同時期に青マンガンブランドとしてHYPERも復活…謎が多いですね。
        しかもHYPERシリーズが青マンガン(HYPER以前は緑マンガン?)なのでこれらの性能差は僅かのはず。
        せめて初代HYPERの生産完了年がわかればいいのですが。

        HTMLはあまり使っていないので(Wikiの編集程度)とっさに使えないことが多いのですが、
        頑張ってみます。

        返信

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