【コメリ】電池を無駄なく使い切る! 乾電池チェッカー KTBC-10

今回はホームセンター“コメリ”で売られていた「乾電池チェッカー」を紹介します。これは単1~単5、9V形までの電池残量が測定できる電池チェッカーです。
当ブログでは以前にFDK(富士通ブランド)の電池チェッカーを紹介したことがありますが、こちらは内蔵電池の取替時期がわからないという欠点がありました。それに比べこのコメリの電池チェッカーでは内蔵電池の交換ランプが付いており、便利そうなので購入してみました。


こちらがパッケージです。中々に大きいパッケージなので、店頭ではかなり目立っていました。キャッチコピーは“電池を無駄なく使い切る!”、下部には『電池を入れるだけで簡単チェック!』の記載もあります。取扱説明書は付いておらずパッケージ裏面の注意書きが取説を兼ねています。使い慣れるまでは保管しておくのがベストかも知れません。
社名表記は“株式会社 コメリ”、バーコードの事業者名も同社のものとなっていました(4920501)。生産国は“Made in China”で中国製


早速、測ってみました。モニター用の電池は入っているので即測定可能。ただし、チェッカーの下に配置されている電池BOXに絶縁フィルムが入っているのでこれを抜き取るのを忘れないようにしましょう。
測定方法は簡単で形名表示のある部分に乾電池をはめ込むだけ。しっかりとしたホールド感で、単1を入れても単3を入れてもガッチリとハマっています。すぐ抜き取る電池チェッカーですからね、こんなにしっかりホールドしなくても…、とは思います。

9V形はチェッカーの下に端子が付いており、そこを押し当てるようにして測定します。そこそこ力を与えないと表示されなかったかな…、FDKのチェッカーでもそうだったので、どこのメーカーもこんなものかもしれません。
表示は「交換」「低電量」「正常」の3段階。それぞれ“”・“”・“”のLEDで表示されるようになっているので、視覚的にもわかりやすい表示です。


このチェッカーはニッケルカドミウム電池(ニカド電池)やニッケル水素電池と言った充電式電池も測定できる機能を備えています。側面に“1.5V/9V”と“1.2V”を切り替えるスイッチがあるので、こちらを1.2V側に切り替えることで充電式電池を測定することができます。
右の写真は実際に測定してみたところですが、ちゃんと測定できました。試しに1.5V/9Vに切り替えてみたところ、低電量の黄色になったのでちゃんと電圧を切り替えているようです。ただ1.2V側にして普通の乾電池を測定してしまうと切れた電池も入っている電池として誤測定されるので使い終わったら1.5V/9V側に切り替えておくべきでしょう。
しかし、ニカド電池やニッケル水素電池は放電カーブが異なります。アルカリ電池やマンガン電池と言った一次電池は緩やかなカーブを描いていきながら放電していくのに対して、ニカド電池やニッケル水素電池といった二次電池は電池放電時にストンと電圧が下がる特性を持っています。それが大手メーカーの電池チェッカーの多くで二次電池の測定モードを持たない理由です。すなわちチェッカーで黄色の表示を指しても実際の機器に入れたらすぐに使えなくなる可能性があります。その点、このチェッカーの二次電池測定モードは本当に参考程度にしかならないかもしれません。


冒頭にも書きましたが、このチェッカーには“本体電池交換ランプ”が付いていますから電池交換の目安がわかりやすいです。電池交換はチェッカーの下に電池BOXが配置されていて、そこから交換可能です。電池がこぼれるので裏側を上にして交換すると良いでしょう。
『PUSH→』の下側に付いている溝に爪を引っ掛けて、右側へスライドしながら手前へ引き出すと電池BOXが抜けます。電池交換方法はこの面に表示もされていますから随分親切ですね。

中に入っていた電池。CR2032が2個なので、入手困難ということも無いと思います。100円均一でも売ってますしね。元々入っていたのはLIJUなるメーカーの「CR2032L」。型番部分はソニー(ムラタ)のに似てるかも…。
取り出した電池BOXが無くなる点はFDKの電池チェッカー同様に注意が必要です。電池交換時はなるべく直前ですぐに行ったほうが良いかもしれません。

最後に乾電池チェッカーの裏側です。特にマグネットなどが付いている訳ではなく、内蔵電池の交換方法が記載されているのみです。生産国の表記もありません。

 

 


この乾電池チェッカー、電池コレクターならあれっ?と気づいたことでしょう。何故なら、東芝ライフスタイルが発売しているバッテリーチェッカーと形がそっくりだからです。しかも型番もコメリのKTBC-10という型番に対し、東芝のTBC-10(K)とよく似ているのです。

そこで東芝のチェッカーもわざわざ購入して比較してみました。大きさはほぼ同じ。重ねても同じです。同じだったのはそこだけで実際に測定してみると、LEDは色分けされておらず、電池が使える時はLEDが連続して表示されるタイプとコメリの乾電池チェッカーとは全く違う表示です。以下、東芝のバッテリーチェッカーとコメリの乾電池チェッカーの違いを箇条書きしてみました。

・LED表示のされ方が違う。
・6P形端子の位置。
・本体電池交換ランプが無い。
・二次電池測定モードが無い。
・内蔵電池を交換する電池BOXが無い(東芝は分解して交換)。
・内蔵電池の種類が違う(東芝はCR2025×2、コメリはCR2032×2)。

以上、コメリの乾電池チェッカーは東芝のバッテリーチェッカーの形をベースにパワーアップさせた全く別物の電池チェッカーと言えるでしょう。せっかく東芝のチェッカーも入手したのでいずれこちらもレビューしてみたいですね。


さらなるおまけ。分解してみました。

内部基板。縦に実装されているICは「CD4066(アナログスイッチ)」で横に実装されているICは「LM324(オペアンプ)」ですね。いずれも電子工作ユーザーには定番の半導体です。


ちなみにこの乾電池チェッカーは分解しないほうが無難です。分解した途端にマイナス極側の端子がバネごと吹っ飛びます。しかも何故か単1だけが端子の長さが若干違う設計…。写真左では単1の端子を間違えて単4に付けてしまい、何故付かないんだと悩みながら組み立てました(泣。


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