月別アーカイブ: 2021年5月

BOSS FOR MUSICAL INSTRUMENT 006P / S-006P

日本のエフェクターメーカーとして知られる“BOSS(ボス)”の006P(9V形マンガン電池)です。ボスはオーバードライブ“OD-1”に始まるコンパクトエフェクターが代表的なメーカーで、ローランドの関連会社だったのですが、2018年にローランドに合併、現在ではローランドが発売するエフェクターやギター関連製品のブランドとなっています。
今回はボスのエフェクターに付属されたと見られる2種類の電池を紹介します。

電池の外観。左に見えるオレンジ色の電池が1980年頃のもので、真中の黒色の電池が1984年頃のものです。
オレンジ色の電池はかつてのソニーのマンガン電池を彷彿とさせるデザインでステキです。黒色の方は“BOSS”ロゴがオレンジの黒字なのでちょうどオレンジ色の電池を反転させたように見える電池です。デザイン構成は関連会社であったローランドの電池(写真右)ともよく似ていますね。

ちなみにローランドの9V形電池は市販もされていたようですが、ボスの電池が市販されていたのかどうかは不明です。


電池の側面。上が1980年頃のオレンジ色下が1984年頃の黒色です。両者とも“MADE IN JAPAN”で日本製。オレンジ色の方はローランドのロゴマークも見えます。JISマークや製造元の表記は見られないのですが、黒色の方は“F.D.K. C8501”の表記が見えますから富士電気化学(現・FDK)製ですね。後述しますが、実はオレンジ色の方も同じく富士電気化学製のようです。
確かにオレンジ色には製造元の表記は見られません。しかし“006P/9V/6F22    N”という表記がされており、型番横の「N」はもしかしたらNOVELのNだったりするのかもしれません!妄想大好きな筆者ですw。
注意書きはオレンジ色、黒色ともに同じもので以下の通り。日本語と英語による表記になっています。

注意
はれつのきけんがあるので、充電をしないこと。
(+)(-)を正しく入れること。
MAY EXPLODE IF CHARGED
OR SET REVERSELY.

最後に底面の様子です。両者ともに黒いボール紙?のような底面で、継ぎ目側に製造日が刻印してあるのが特徴。前述の通り、黒色の方には富士電気化学製との記載がありましたので、特徴が同じなオレンジ色の方も同社製と見られます。
オレンジ色の方が「80-08」製造黒色の方が「84-08」製造となっていて両者ちょうど4年差の電池です。

 

★関連記事
Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→かつての関連会社であったローランドの9V形アルカリ電池を紹介した記事。こちらは松下電池工業(パナソニック)製でした。


グリーンオーナメント POWER CHECK(パワーチェック) No.41089

100円均一ショップのセリアで見つけた、“グリーンオーナメント”の電池チェッカーです。形こそ古典的な電池チェッカーなのですが、表示が3段階のLED表示となっています。
最近はLED表示の電池チェッカーが主流になりつつありますよね。それはLEDを始めとする半導体が安価になってきたというのもあるかもしれませんが、アナログメーターが希少になってきているのかもしれません。それはそれで悲しいものです。


パッケージです。100円均一商品にありがちなショボいブリスターパックです。社名表記は“株式会社グリーンオーナメント”で、バーコードの事業者名も同社となっていました(4972822)
パッケージの裏面にはQRコードが記載されていて、読み込んでみると「http://denchi-info.net/」にリンクされていました。ここには“電池の正しい使い方”と“コイン形・ポタン形電池の正しい使い方”が記載されています。一応、グリーンオーナメント管理のホームページみたいですが、グリーンオーナメントって乾電池は販売していませんよね?まるで電池メーカーのようにしっかりとした注意書きです。


チェッカーの外観。100円均一商品らしい強度です。ちょっとやわい的な?アナログメーター式と比べるとメーター分の厚みが無いので大分薄い。あっ、ちなみにこのチェッカーでは9V形(角形)の電池が測れません。そのための薄さでもあるようですね。
ワタシが買った段階では白と黒のタイプがありました。“白”は汚れが目立ってしまいそうなので、目立たない“黒”を選択しました。


実際に測定してみました。使い方は簡単でハンドルを上げて、プラス極を上にして挟んであげるだけです。測れる電池は単1~単5まで公称電圧1.5Vのもの。ボタン電池・コイン電池・ニカド電池やリチウム電池は測定できないことが書かれています。じゃあ、ニッケル水素電池はOKなのか?と思うかもしれませんが、ニカド電池がダメなのだから電圧が同じニッケル水素電池もダメでしょう。
表示は残量に応じてLEDが連続表示されるタイプで、目安は1灯が“10%~30%”2灯が“30%~60%”3灯が“60%~100%”となっています。


パッケージには『※メーカーによっては測定できない電池があります。』とありましたが、パナソニックの単1アルカリ電池(日本製)は測定できませんでした。マイナス極の端子がギリギリ届かない上、パナソニックの単1と単2は逆装填防止の為にマイナス極が引っ込んでいるのですが、そのためマイナス端子に付かないようです。単2は上写真の通り、端子が届いて方向も変えられたので付きました。シェアが高いパナソニックのアルカリ電池が測定できないのはちょっとキツイかもな…。
マイナス端子を起こせば測定できそうと思ったのですが、起こした端子が鋭利で怪我しそうなので諦めました。ここはメーカーに改善して欲しいものです。


LED表示式の定め…、それはいずれは電池交換が要ることですね。電池チェッカー表面を上にして下辺りに配置されている電池ホルダーのネジを精密ドライバーなどで外します。電池ホルダー自体はネジだけで固定されているので、電池ケース左の溝に爪を引っ掛けて引き出すだけで取り出せます。使用する電池はリチウムコイン電池“CR2032”1個です。マイナス極を上にしてトレイにセット、逆手順で電池チェッカーに嵌めます。ネジを締めるのをお忘れなく!
ちなみに元々付いてた電池はノーブランドのCR2032。型番部分はソニー(ムラタ)のにそっくり。コメリのチェッカーに付いてたLIJUのCR2032Lもそうですが、このデザイン最近のトレンドなのでしょうか…。


ALL-WAYS 長持ち!! ウルトラハイパワー アルカリ乾電池 単4形 ALL-T4X4P

今回はリーダーメディアテクノがかつて発売していた“ALL-WAYS”ブランドの単4アルカリ電池を紹介します。
前回ブログで紹介したハードオフオリジナルアルカリ電池がリーダーメディアテクノ供給だった訳ですが、この記事を書いてる時に“ALL-WAYS”ブランドのアルカリ電池も持ってたなぁ…と思って引っ張り出してきた次第です。この電池、未開封だったのですがよっぽど長期保管だったためか全部液漏れしてました。


パッケージです。単4の4本パック。冒頭で触れた通り、中の電池は4本とも液漏れしています。これは確かリーダーメディアテクノが初めて発売したアルカリ電池で、お店(じゃんぱら?)で見たことが無いブランドだったこの単4だけ売ってたので買って入荷したら単3も買おうかな…と思い、そのままだった記憶があります。
キャッチコピーは『長持ち!! ウルトラハイパワー』。型番は“ALL-T4X4P”、社名表記は“リーダーメディアテクノ株式会社”となっています。バーコードの事業者名も“リーダーメディアテクノ(株)[456020161]”となっていました。パッケージのみに生産国が記してあり、“Made in China”で中国製となっています。

電池の外観です。オーソドックスなアルカリ電池と言った感じのデザインですね。金ベース黒い帯に大きい“ALL-WAYS”のロゴが目立ちます。
社名表記は“リーダーメディアテクノ株式会社”。生産国はハードオフオリジナルアルカリ電池と同じように記載されていません。このメーカーは生産国を電池本体に表示しない伝統でもあるのでしょうか…。


プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。この電池で大きな特徴はマイナス極底板中心に小さい「・印」が見られることです。これは初めて見るタイプでした。使用推奨期限の印字はこれまた探すのに手間が掛かっており、よく見たら“ALL-WAYS”ロゴのSの隣にありました。「12.2012」の印字があり、パッケージに使用推奨期限が記載されていないのでわからないのですが、2年期限の2010年12月製造でしょうか…。


外装ラベルを剥がしてみましたが、ロット番号などの印字や刻印は一切無し。液漏れで印字が消えている可能性もありますが、ラベル側に転写もしていないので元々印字は無かったものと推測されます。なお、マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。やっぱりマイナス極の「・印」はよく目立ちますね…。


HARD・OFF(R) 単3形/単4形 アルカリ乾電池 HO-T3X10 / HO-T4X10

今回は知ってる方はよくお世話になってると思うリサイクルショップ“ハードオフ”のオリジナルアルカリ電池を紹介します。
ハードオフではストラップやギターピックなどのオリジナルグッズが売られていますが、その一環として発売したのがこのアルカリ電池です。ハードオフの公式Twitterではハードオフのみだけでは無く、系列のオフハウスなど多くのお店に置きたいと表明しています。青いデザイン黄色いロゴが“らしい”電池ですね。


パッケージ。ラインナップは単3と単4の各10本パックでの展開です。ハードオフらしさ全開のパッケージデザインですね。用途はリモコン(Wiiリモコン?)懐中電灯マウス電子辞書?ラジオ?時計がアイコンによるピクトグラムで記載されています。使用推奨期限は5年、型番は単3の10本パックが“HO-T3X10”、単4の10本パックが“HO-T4X10”となっています。
バーコードの事業者名はハードオフを運営しているハードオフコーポレーションでは無く、“リーダーメディアテクノ(株)[457141415]”となっていました。


パッケージその2。輸入販売元は“リーダーメディアテクノ株式会社”。パッケージ下に書いてありました。リーダーメディアテクノは過去に“ALL-WAYS”や“eneLuce(エネルーチェ)”と言ったブランドのアルカリ電池を発売し、現在は“Lazos”というブランドのアルカリ電池を発売していることで知られているメーカーです。元々ハードオフは“Lazos”ブランドのアルカリ電池を現在でも扱っているようですし、その関係でコラボに至ったのでは無いでしょうか。価格は単3の10本パックが270円(税抜)、単4の10本パックが250円(税抜)です。中身は“Lazos”ブランドのアルカリ電池と同じでしょうが、相場も大体同じぐらいの値段です。一部店舗では200円を下回る価格で売られている所もありますが。
パッケージを開封してみると、なんと2重シュリンク。商品名などが書かれた台紙を包むためのシュリンク包装がされています。実にもったいない印象…。


電池の外観です。青バック黄色い「HARD・OFF」のロゴマークとハードオフさ満載のデザイン。この電池を買う理由はこれに尽きると思います。パッケージにもある『長時間長持ち ウルトラハイパワー』というキャッチコピーが電池にも記載されています。これは“Lazos”ブランドのアルカリ電池でも同じみたいです。
社名表記は“リーダーメディアテクノ株式会社”。問い合わせ先などは記載されておらず、ホームページアドレスのみの記載です。電池には生産国の表示はありませんが、“Made in China”で中国製となっています。


プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。電池に使用推奨期限の表記が本体に表示とは書いてあるものの、なかなか見つけられません。マイナス極の縁に表記があったのですがボディカラーの青と同化して黒い使用推奨期限印字が見にくいこと…。フラッシュを焚いて写真を撮ることでようやく読めました。
使用推奨期限は単3と単4共に「09-2025」となっており、パッケージには使用推奨期限5年の記載がありましたから、それぞれ2020年9月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。単3と単4共にロット番号の印字や刻印は見られません。久し振りに見る特徴のない電池です。ただし、外装ラベルがきれいに剥がれずにのりが電池の外装缶に残ってしまい電池がベタベタになってしまいます…。単3は頑張って取ってみたのですが、単4は諦めました(汗。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプでした。