月別アーカイブ: 2021年4月

TOPRUN V アルカリ乾電池 単3形/単4形 10個パック LR6(10S)TOPV2 / LR03(10S)TOPV2

今回はリニューアルされたFDKのアルカリ電池“TOPRUN V”を紹介します。この電池はFDKの製品でありながらも富士通ブランドを冠さない廉価グレードのアルカリ電池で、よくスーパーマーケットやドラッグストアなどで見られることが多い電池です。
元はFDKが富士電気化学時代に発売したマンガン電池「ノーベルトップラン」の名称を再使用したものだったりします。

 


パッケージ。単3と単4は各10本パックでの展開です。パッケージには商品名などが書かれたラベルが表面に、裏面にはバーコードや品番が書かれているラベルが貼られています。特にキャッチコピーなどは見られず、強調したいのは「お買得パック」と「10個パック」という所のみといった感じでしょうか。使用推奨期限は5年。“FDK株式会社”という社名が右下に申し訳程度の小ささで記載されています。
型番は単3の10個パックが“LR6(10S)TOPV2”、単4の10個パックが“LR03(10S)TOPV2”となっています。バーコードの事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。

前モデルのパッケージと比較してみました。書かれていることはほぼ同じと言えますが、背景の色が違いますね。前モデルは緑色の背景だったのに対し、現モデルでは赤色の背景なので一層目立つようになった感じです。
旧モデルの単3・10個パックの型番が“LR6(10S)TOPV”で、現モデルが“LR6(10S)TOPV2”と“2”が付加されているためこれが2代目のモデルであることがわかります。


電池の外観です。デザインは普通のアルカリ電池らしさ溢れる金バック。“TOPRUN V”の背景にある「」の矢印?の模様が象徴的です。比較的注意書きは大きくて読みやすい印象。社名表記は“FDK株式会社”となっており、住所表記は無くフリーダイヤルのみの記載となっています。
生産国は“MADE IN CHINA”でなんと中国製です。前モデルでは日本製とインドネシア製のどちらかとなっていました。最近はFDKのインドネシア工場が売却され、廉価グレードのアルカリ電池まで国内生産に回せないのかもしれませんが、これは悲しい事態になってしまいましたね。


今度は前モデルの単3電池と比較してみましたよ。大まかなデザインは同じなのですが、“TOPRUN V”の背景にある矢印?の模様の色が違います。前モデルが「」であったのに対して、現モデルは「」となっていますね。前モデルには社名表記に住所の記載もあります。現在新規発売されるFDKの乾電池では本社の移転に配慮してか、問い合わせ先に住所は記載されずフリーダイヤルのみの記載になっていることが殆どのようです。
前モデルでは注意書きの文字が小さく、読みづらい印象がありましたが、現モデルは大きく読みやすい注意書きに改善されています。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「02-2026」で単4が「01-2026」となっていました。パッケージには使用推奨期限5年の記載がありましたから、それぞれ2021年2月と2021年1月製造の電池であると推測されます。
使用推奨期限の印字はマイナス極の縁にあるタイプなのですが、どうもFDK製と考えると不自然に感じてしまいます…。

ここからは当ブログの真骨頂!ラベルを剥がして製造元を解析してみようではないですか。あのFDKがどのメーカーの電池を採用しているのかとても気になりますよね。
これがラベルを剥がしてみた様子です。単3には「N40515 0L2230」の、単4には「N21008 0L0910」のロット番号と思われるレーザー刻印が見られました。このタイプはオーム電機の“Vアルカリ乾電池”などで見られる刻印と同じです。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リング切り欠きを下に置いた状態で左にアルファベット上に数字が刻印されたタイプです。単3には「左“I” 上“32”」の刻印、単4には「左“M” 上“11”」の刻印がありました。これもまたオーム電機の“Vアルカリ乾電池”と同じ特徴です。従って、この電池はFujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.の電池であると思われます。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

ちなみにJQAでアルカリ電池のJIS認証取得状況を調べてみると、FDKと並んでFujian Nanping Nanfu Batteryが名を連ねています。確証はありませんが、JIS認証を取得している程のメーカーならばと製造を委託したのかもしれませんね。単なる偶然とは思えない筆者なのでした。


【ダイソー】 SANRIO CHARACTERS アルカリ電池 単3形/単4形 4本入

均一ショップ“ダイソー”で新たに登場したサンリオキャラクターのアルカリ電池です。ダイソーではかつてハローキティ柄のアルカリ電池を発売していたことがありますが、それに続くキャラクター電池だと思います。
ハローキティを始め、けろけろけろっぴやマイメロなど5つキャラクターがデザインされた大変カラフルなアルカリ電池です。初め見た時はダルマ落としみたいなデザインだなぁ…という印象でした。


パッケージです。ハローキティの時はピンク系で統一されたパッケージでしたが、このサンリオキャラクターでは単3がピンク色の、単4は水色のパッケージとなっています。パッケージにはキャッチコピーなどは見られず、以下の特徴が記載されているのみです。

・使用推奨期限:7年
・水銀ゼロ使用
・1.5V
・単3形(単4形)

パッケージ裏の注意書きや構成はほぼハローキティのものと同じみたいですね。もちろん、ダイソーのアルカリ電池で定番となったQRコードもあります。リンク先はDAISO & HWシリーズに記載されている“http://www.yigeng.net/2wm/2wm.pdf”なのですが、現在アクセスすると404 Not Foundですw。まさかのリンク切れでした。一応ですが当サイトでアーカイブしておいたのを置いておきますね→(http://miharin.moo.jp/docs/2wm.pdf)。
商品名は単3が「SRアルカリ乾電池 No.1」、単4が「SRアルカリ乾電池 No.2」となっていました。これは恐らく“SR”はサンリオ(SanRio)の略でしょう。型番は単3と単4共に「OTR-20-P12(T-052)」で、社名表記は“(株)大創産業”。バーコードの事業者名も同社のものでした(4549131)

パッケージ裏左下にはサンリオの版権許諾シールとともに著作権表記が見られます。FOR SALE IN JAPAN ONLYという表記とともに「販売地域:日本限定」という表記もあり、これは日本のみで発売される電池であることがわかります。
生産国は“MADE IN CHINA”という英語表記と共に日本語でも“中国製”の表記がありました。これもサンリオ側で定められた表示なのでしょうかね…。


パッケージはハローキティやDAISO & HWハイパワータイプで使われていたのと同様の大きいブリスターパッケージです。絵柄の関係で電池がパッケージされているのが縦となっているので、トレイが90度横を向いています。比較してみるとトレイのリサイクルマークも横向いていますね。
パッケージを開けると更にシュリンクパックされた電池が出てきます。これは電池の正面を揃えるためのものでしょう。


電池の外観。5つのキャラクターとそれをモチーフにした色が大変カラフルなデザインです。単3と単4で違うデザインだったハローキティとは異なり、こちらは両サイズとも同一のデザイン。しかしながら注意書きの文字が極小なのはハローキティから受け継いています。やはりキャラクター電池の宿命なのでしょうか…。社名表記はパッケージと同様の“(株)大創産業”です。
なお、デザインされているキャラクターとイメージカラーは以下の通り。プラス側からです。

けろけろけろっぴ()
マイメロディ(ピンク)
ポムポムプリン()
ハローキティ()
ハンギョドン(青緑)

けろけろけろっぴは懐かしいとか思いつつも、ハンギョドンは初めて聞きました。ここがサンリオキャラクターの奥深いところなんですよね。個人的にはポムポムプリンが好きなので、彼単独の電池を発売して欲しいです!!

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「02-2028」となっていました。パッケージには“使用推奨期限:7年”の記載がありましたから、それぞれ2021年2月製造の電池であると思われます。
使用推奨期限表記の下には「T-052」というパッケージにも記載されている品番?が書かれてました。

 

外装ラベルを剥がしてみました。今回単3と単4ではタイプが異なっており、単3は「上:ASFA 下:1414」というDAISO & HWアルカリ電池で見られる印字でしたが、単4は「KSFA2118」というレーザー刻印となっていました。印字形態が違うのみでパターンは同じようなので、単なるロット違いなのかも。
近い未来単3も印字からレーザー刻印タイプへと変わっていくのかもしれません。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを右に置いた状態で単3は左“22” 下“A3”の刻印が、単4は上“G2” 左“31”の刻印があり全く違うタイプとなってました。単4の刻印はかなり読みにくかったのでこれが正しいのかはわかりません。
マイナス極のガス抜き穴は単3と単4共に一般的な2つ穴タイプでした。

ダイソーは電池関係の新製品をホームページ上で公開しないことが多いのですが、今回はサンリオのキャラクターを扱ったアルカリ電池であったことからか、ダイソーホームページの「話題の新製品」コーナーにて取り上げられていました
キティちゃんに次ぐ、サンリオキャラクターズのアルカリ乾電池』とのことで、やはりハローキティに続く電池であったようです。

★関連記事
DAISO Hello Kitty ハローキティ アルカリ乾電池 単3形/単4形 4本入
→当電池の前にダイソーで発売されていたハローキティ柄のキャラクターアルカリ電池。


ATC(R) Alkaline MAX LR6 1.5V AA / LR03 1.5V AAA

今回は某アダルトショップでお馴染みな『優秀な乾電池』こと“ATC”という電池メーカーのアルカリ電池を紹介します。
ATCは香港に所在する電池メーカーで、現在は電池のみならずスマホのアクセサリーやデジタルオーディオプレイヤーも販売しているようです。当ブログでもATCのマンガン電池を紹介したほか、日本でも“EneMega”というエネループ似のニッケル水素電池が出回ったので知っている方もいるかも知れません。

パッケージ。単3と単4の4本シュリンクパックです。某ショップでは各132円(2020年4月現在)で販売されています。100円均一ショップと比べるとちょっと高めの価格設定ですね。
シュリンクパックにはバーコードと型番が記載されたラベルが貼られています。単3は“ATC LR6-4S”、単4は“ATC LR03-4S”という型番です。何故か単4だけラベルの上から『優秀な乾電池 単四電池(4本パック)』が上貼りされていましたw。

バーコードは「489」から始まる香港のコードで、事業者名は“ATC CORPORATION LTD[4892606]”となっていました。


電池の外観。白地に水色寄りの青色デザインは自分好みでかなりポイント高いです。プラス極側にある水色と白の境目にある銀色もなかなか良いセンスしてると思います。『0% Mercury・Lead・Cadmium』と記載されていて、水銀だけではなく、鉛やカドミウムも含まれていないという表記は珍しいと思います。また、ロゴの下にはATCの商品情報ページのURL(www.atc-lifestyle.com)も記載されています。
日本語を含む8ヶ国語の注意書きが記載されていて随分とグローバルです。日本語では『電池を火の中に入れたり、充電、廃棄しないでください。』とあります。

これが現在の白地に青色デザインになる前の電池です。黒に金というアルカリ電池にありがちなデザインでした。
某ショップでは現在でもこの旧デザインの写真で売られていて、レビューを見ても「デザインが違う!」みたいなのが見られないのがちょっと不思議です。検閲されてる??


ワタシが買ったときにはこのような元箱に入ってきました。“AAA”とありますから、単4サイズの元箱だと思います。ちなみに1箱10パックの40本入りのようです。社名表記は何故かATCのロンドン支社?の“ATC(UK) Corporation Limited”となっていました。『$ave Money』の表記がありますが、何に対しての節約なんでしょうね…。長持ちするから??


箱の左右は電池本体を超える16ヶ国語の注意書き!もしかして、この電池は箱売りを想定しているのかもしれないですね。電池本体は一行ずつでしたが、各国3行に増えています。日本語の注意書きは以下の通り。

電池を火の中に入れたり、充電、廃棄しないでください。
+と-の向きを正しく入れてください。
新しい電池と古い電池を混ぜて使用しないでください。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは無いタイプでした。使用推奨期限は単3が「07-2024」、単4が「09-2025」となっていました。パッケージや外箱にも使用推奨期限の記載が無いので、時期的に5年期限のそれぞれ2019年7月と2020年9月製造の電池であると推測されます。

 


今回の電池は絶縁リングが無いので、外装ラベルを剥がした所とプラス・マイナス極の拡大を一気にご紹介。外装ラベルを剥がしてみると、単3には「上:111M 下:J19C」の、単4には「上:199J 下:GHE20」のインクによる印字が見られました。ロット番号の印字パターンだけ見てみると、ダイソーで売られているアルカリ電池のパターンによく似ています。ただし、こちらには絶縁リングが付いているので同じ製造元とは言えないでしょう…。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
ATC(R) SUPER R6S
→当記事と同じATCブランドのマンガン電池を紹介した記事。ATCのロゴは当記事のアルカリ電池で採用されているものとは違う旧ロゴ。


【コメリ】電池を無駄なく使い切る! 乾電池チェッカー KTBC-10

今回はホームセンター“コメリ”で売られていた「乾電池チェッカー」を紹介します。これは単1~単5、9V形までの電池残量が測定できる電池チェッカーです。
当ブログでは以前にFDK(富士通ブランド)の電池チェッカーを紹介したことがありますが、こちらは内蔵電池の取替時期がわからないという欠点がありました。それに比べこのコメリの電池チェッカーでは内蔵電池の交換ランプが付いており、便利そうなので購入してみました。


こちらがパッケージです。中々に大きいパッケージなので、店頭ではかなり目立っていました。キャッチコピーは“電池を無駄なく使い切る!”、下部には『電池を入れるだけで簡単チェック!』の記載もあります。取扱説明書は付いておらずパッケージ裏面の注意書きが取説を兼ねています。使い慣れるまでは保管しておくのがベストかも知れません。
社名表記は“株式会社 コメリ”、バーコードの事業者名も同社のものとなっていました(4920501)。生産国は“Made in China”で中国製


早速、測ってみました。モニター用の電池は入っているので即測定可能。ただし、チェッカーの下に配置されている電池BOXに絶縁フィルムが入っているのでこれを抜き取るのを忘れないようにしましょう。
測定方法は簡単で形名表示のある部分に乾電池をはめ込むだけ。しっかりとしたホールド感で、単1を入れても単3を入れてもガッチリとハマっています。すぐ抜き取る電池チェッカーですからね、こんなにしっかりホールドしなくても…、とは思います。

9V形はチェッカーの下に端子が付いており、そこを押し当てるようにして測定します。そこそこ力を与えないと表示されなかったかな…、FDKのチェッカーでもそうだったので、どこのメーカーもこんなものかもしれません。
表示は「交換」「低電量」「正常」の3段階。それぞれ“”・“”・“”のLEDで表示されるようになっているので、視覚的にもわかりやすい表示です。


このチェッカーはニッケルカドミウム電池(ニカド電池)やニッケル水素電池と言った充電式電池も測定できる機能を備えています。側面に“1.5V/9V”と“1.2V”を切り替えるスイッチがあるので、こちらを1.2V側に切り替えることで充電式電池を測定することができます。
右の写真は実際に測定してみたところですが、ちゃんと測定できました。試しに1.5V/9Vに切り替えてみたところ、低電量の黄色になったのでちゃんと電圧を切り替えているようです。ただ1.2V側にして普通の乾電池を測定してしまうと切れた電池も入っている電池として誤測定されるので使い終わったら1.5V/9V側に切り替えておくべきでしょう。
しかし、ニカド電池やニッケル水素電池は放電カーブが異なります。アルカリ電池やマンガン電池と言った一次電池は緩やかなカーブを描いていきながら放電していくのに対して、ニカド電池やニッケル水素電池といった二次電池は電池放電時にストンと電圧が下がる特性を持っています。それが大手メーカーの電池チェッカーの多くで二次電池の測定モードを持たない理由です。すなわちチェッカーで黄色の表示を指しても実際の機器に入れたらすぐに使えなくなる可能性があります。その点、このチェッカーの二次電池測定モードは本当に参考程度にしかならないかもしれません。


冒頭にも書きましたが、このチェッカーには“本体電池交換ランプ”が付いていますから電池交換の目安がわかりやすいです。電池交換はチェッカーの下に電池BOXが配置されていて、そこから交換可能です。電池がこぼれるので裏側を上にして交換すると良いでしょう。
『PUSH→』の下側に付いている溝に爪を引っ掛けて、右側へスライドしながら手前へ引き出すと電池BOXが抜けます。電池交換方法はこの面に表示もされていますから随分親切ですね。

中に入っていた電池。CR2032が2個なので、入手困難ということも無いと思います。100円均一でも売ってますしね。元々入っていたのはLIJUなるメーカーの「CR2032L」。型番部分はソニー(ムラタ)のに似てるかも…。
取り出した電池BOXが無くなる点はFDKの電池チェッカー同様に注意が必要です。電池交換時はなるべく直前ですぐに行ったほうが良いかもしれません。

最後に乾電池チェッカーの裏側です。特にマグネットなどが付いている訳ではなく、内蔵電池の交換方法が記載されているのみです。生産国の表記もありません。

 

 


この乾電池チェッカー、電池コレクターならあれっ?と気づいたことでしょう。何故なら、東芝ライフスタイルが発売しているバッテリーチェッカーと形がそっくりだからです。しかも型番もコメリのKTBC-10という型番に対し、東芝のTBC-10(K)とよく似ているのです。

そこで東芝のチェッカーもわざわざ購入して比較してみました。大きさはほぼ同じ。重ねても同じです。同じだったのはそこだけで実際に測定してみると、LEDは色分けされておらず、電池が使える時はLEDが連続して表示されるタイプとコメリの乾電池チェッカーとは全く違う表示です。以下、東芝のバッテリーチェッカーとコメリの乾電池チェッカーの違いを箇条書きしてみました。

・LED表示のされ方が違う。
・6P形端子の位置。
・本体電池交換ランプが無い。
・二次電池測定モードが無い。
・内蔵電池を交換する電池BOXが無い(東芝は分解して交換)。
・内蔵電池の種類が違う(東芝はCR2025×2、コメリはCR2032×2)。

以上、コメリの乾電池チェッカーは東芝のバッテリーチェッカーの形をベースにパワーアップさせた全く別物の電池チェッカーと言えるでしょう。せっかく東芝のチェッカーも入手したのでいずれこちらもレビューしてみたいですね。


さらなるおまけ。分解してみました。

内部基板。縦に実装されているICは「CD4066(アナログスイッチ)」で横に実装されているICは「LM324(オペアンプ)」ですね。いずれも電子工作ユーザーには定番の半導体です。


ちなみにこの乾電池チェッカーは分解しないほうが無難です。分解した途端にマイナス極側の端子がバネごと吹っ飛びます。しかも何故か単1だけが端子の長さが若干違う設計…。写真左では単1の端子を間違えて単4に付けてしまい、何故付かないんだと悩みながら組み立てました(泣。


天鵝電池(SWAN BATTERY) NO 623 R14 SIZE C

今回は中国のレトロ感漂う電池を紹介します。これは「天鵝」というブランドのマンガン電池で、日本語に翻訳すると白鳥という意味です。つまり“白鳥”電池ということになります。
電池そのものにメーカー名などは記載されておらず、電池下部に“中国 上海”と入っているのみであり中国製の電池であることが何となく分かるぐらいです。裏面にも英語表記はありますが、こちらにも“SHANGHAI. CHINA”と入っているのみです。


この電池メーカーは現在でも健在であり、中国の上海に所在する“上海白象天鵝電池有限公司(Shanghai White Elephant Swan Battery CO., Ltd)”という企業です。企業名からわかった方もいるかも知れませんが、東日本大震災の時に一瞬だけ出回った青い“白象”電池と同じメーカーです。元々「天鵝」と「白象」は違う電池メーカーだったそうなのですが、1999年に1度破産した後に合併したのが現在の上海白象天鵝電池有限公司なんだそうです。「白象」の方が1921年に創業、90年以上の歴史を持つ老舗電池製造メーカーらしい。

電池の外観です。表面は中国語で『天鵝 電池』、裏面は英語で白鳥電池を意味する『SWAN BATTERY』の記載があります。下部は“中国 上海”という所在地?のみの表記ですが、現在製造されている同柄の電池では社名表記が入っているようです。
上には白鳥がデザインされている個性的なものです。絶対日本メーカーには真似できない、中国のこういうデザインの電池って味があって素晴らしいですよね。

外装は紙巻きにラミネート加工を施したもので、1962年に日立マクセルが製造した“ポリ乾電池”と同じ構造です。経年劣化のためか表面のラミネート加工が一部剥がれています。液漏れはほぼ無し(微妙なシミは見られるのですが)。
注意書きなどは一切無く、写真に見えるような『NO 623 R14 SIZE C UM-2 1.5V』の型番表記があるのみです。まぁ、これもレトロ電池ならではの味というものでしょう。


プラス・マイナス極の拡大。プラス極側にも『Swan BATTERY』の刻印があります。マイナス極には“8403”の刻印があり、恐らくは1984年3月製造の電池であると推測できます。意外に古い電池だったのですね。現在でもこのデザインの電池を製造しているそうで…。

以前、当ブログで紹介した「夜明」マンガン電池との比較。中国のレトロ電池って味があって本当に好きだなぁ…。こういう電池は今後も集めていきたいと思いますね。