月別アーカイブ: 2015年10月

Eforce(イーフォース) 単3形/単4形 アルカリ乾電池

eforce_1今回は“オーム電機”が発売するアルカリ電池の高い方、“Eforce(イーフォース)”を紹介します。これは低価格な「Vアルカリ乾電池」に対するオーム電機のハイグレードアルカリ電池で、近隣のドラッグストアでは単3と単4の4本パックが298円と「Vアルカリ乾電池」よりもビッグな価格で発売されています。
デザインはを基調としたもので、金ベースの「Vアルカリ乾電池」と比べると高級感に溢れる感じのする電池であります。

eforce_2パッケージ。パッケージはシュリンクパックの中に台紙が挟み込まれたタイプとなっています。単3と単4の4本パックには台紙に加えパッケージ裏にもいつものバーコードラベルがあります。この点も「Vアルカリ乾電池」とは異なり、コストが掛けられていますね。
ラインナップは単3・単4の4本パックと8本パックの他に単1・単2の2本パックと4本パックもありましたが、こちらは現在販売終了となっているようです。

eforce_3パッケージ裏のバーコードラベルです。8本パックは裏が無いので表のままですが…。単3・4本の品番が「07-2933」で“OHMLR6G/4S”、単4・4本の品番が「07-2934」で“OHMLR03G/4S”、単3・8本の品番が「07-2935」で“OHMLR6G/8S”となっていました。
なお、バーコードのベンダーは“オーム電機(4971275)”となっています。

eforce_4注意書き部分。デザインは前述の通りを基調としたもので、注意書きの部分はちょうど黒の部分となっているため、注意書きの文字は読みやすくなっています。ちなみに電池表の「Eforce」ロゴの上に“高品質”の記載があり、ここ辺りはオーム電機の電池っぽいですねw。
社名表記は“株式会社オーム電機”、原産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。

eforce_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」。このEforceでは「Vアルカリ乾電池」とは異なり、JISマークの表記は何故か見られません。
使用推奨期限は単3が「08-2020」で単4が「04-2020」。パッケージには『使用推奨期限5年』の記載がありましたから、それぞれ2015年8月、2015年4月製造の電池であると思われます。

 

eforce_6外装ラベルを剥がしてみました。前回の記事で紹介した「Vアルカリ乾電池」と同様、単3にはレーザー刻印で“C83707 5F062”というロット番号が、単4には“35A302”というインクによる印字でのロット番号表記でした。
従って、本体にJISマークの表記は無いものの「Vアルカリ乾電池」と同じ、“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”製なのではと考えられます。

eforce_7ちなみに前回紹介した「Vアルカリ乾電池」と同様、絶縁リングを見てみると、リングの切り欠きを下に置いた状態で上には数字2ケタが、その左にはアルファベットが刻印されているものでした。この点でも「Vアルカリ乾電池」の特徴と一致しています。
ついでにマイナス極のガス抜き穴も見ましたが、やはり2つ穴タイプでした。


Vアルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6/S4P/V / LR03/S4P/V その2

LR6S4PV_1オーム電機”の低価格アルカリ電池である「Vアルカリ乾電池」。本ブログではこの電池のデザインが短期間で変更されたことを取り上げましたが、遂に単3と単4においても、その新デザインの電池を発見されましたので紹介します。
デザインとしては金バックで「Vアルカリ乾電池」と書かれている周りが赤で覆われているデザインとなっています。

 

LR6S4PV_2パッケージ裏のバーコードラベルです。単4のパッケージが開封済みですが、下が旧デザイン上が新デザインのものです。両者とも単3・4本入りの品番が「07-9943」で単4・4本入りの品番「07-9947」とデザイン違いではあるものの全く同じ品番となっています。ラベル自体も使用推奨期限の表示が違う以外は全く同じです。

 

LR6S4PV_3電池の外観。旧デザインのものと比較してみると「Vアルカリ乾電池」の表記周りが異なるのみで、注意書きの構成や大きさなどは特に変わっていません。
社名表記は“株式会社 オーム電機”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製である特徴も変わっていません。

 

LR6S4PV_4もちろん、「Vアルカリ乾電池」ではお馴染みのJISマークもそのまま健在です。本ブログの読者であればしつこいぐらいだと思いますが、認定番号が“JQCN13006”となっており、これは中国の電池メーカー“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”のものであり、同社製のアルカリ電池であると思われます。

 

LR6S4PV_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」。これは今までの物と同様で、使用推奨期限の表示位置は電池本体下部でこれは旧デザインのものと変わっていません。
使用推奨期限は単3・単4共に「08-2020」で、パッケージには『使用推奨期限5年』の記載がありましたから、それぞれ、2015年8月製造の電池であると思われます。

 

LR6S4PV_7電池の外装ラベルを剥がしてみたところです。単3は“F66108 5F162”というレーザー刻印らしきロット番号でしたが、単4は“35E312”とインクによる印字でのロット番号でした。これは旧デザインのものと同様でしたが、今回単4の方は電池本体の印字が剥がれてラベル側に転写されていました。
外装ラベル剥がしついでにマイナス極のガス抜き穴も見ましたが、単3・単4共にいつもの2つ穴タイプでした

LR6S4PV_8この電池の絶縁リングをまじまじと見ているとある特徴が見受けられました。絶縁リングには切り欠きがあり、それを下にした状態で上には2ケタの数字が、その左にはアルファベットが刻印されていました。これが何を示すのかは不明ですが、この電池を製造しているメーカーの特徴の手がかりになるかもしれません。
PAIRDEERの電池みたいにはっきりとメーカー名が記載されているといいのですけどね…。

LR6S4PV_6最後に「Vアルカリ乾電池」デザインの変遷を。しかし、こんなに短期間でデザインが変わる電池も珍しいですよね。
ちなみに旧デザインの「Vアルカリ乾電池」は自分が見てきた中では2015年5月製造ロットのみのようです。同電池には6P形もありますが、手元にある電池では使用推奨期限「06-2017」で既に新デザインになっているので、恐らくは旧デザインのものは存在しないと思われます。

 

・追記(2015/10/31)
06-2020今日、あるディスカウントストアを見ていたら、使用推奨期限「06-2020」、2015年6月製造の旧デザイン「Vアルカリ乾電池」を発見しました。
ということは、新デザインの切り替わり時期は2015年7月か8月製造分からということになるのでしょうか?
ちなみに旧デザインの「Vアルカリ乾電池」は近所のホームセンターでも20本パックが残っていたりと、本数としてはかなり生産されているようです。

★関連記事
Vアルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6/S4P/V / LR03/S4P/V
→本記事で紹介した「Vアルカリ乾電池」が旧デザインだった頃の電池を紹介した記事。と、言ってもこれ、数カ月前の記事なんですよ?

Vアルカリ乾電池 単1形/単2形 LR20/S2P/V /LR14/S2P/V
→同じく「Vアルカリ乾電池」の単1と単2を紹介した記事。単1が新デザインに変わっていたため、実質上「Vアルカリ乾電池」がデザイン変更されたことを取り上げている記事になっています。


大創産業 マンガン乾電池 R20PU/R14PU

R20PU_1均一ショップ“ダイソー”で売られている様々なマンガン電池。その中で有名なのが、独特な電池のデザインから「仏陀のマンガン」とか「ダイソーの縦書きマンガン」と呼ばれるインドネシア製のマンガン電池です。
この電池、今でも売られているの?と思ってダイソーに行ってみるとまだありました。ただし、以前本ブログで紹介したものとは異なり、単1が3本入りが2本入りへ、単2が4本入りから3本入りへと本数が減らされていますが。

店頭で見かけられたのは単1と単2のみで単3は何故か見当たりませんでした。もし、単3が登場するとすればこれも数量が減ってしまうのでしょうか?
なお、バーコードは単1・3本入りや単2・4本入りの頃とは違うコードですが、ベンダーは引き続き“アルファ・インダストリーズ(4983289)”のものとなっていました。

R20PU_2注意書き部分。表記はかつてのものと全く同じで違いはみられません。社名表記が“株式会社大創産業”なのも同様、生産国は“MADE IN INDONESIA”でインドネシア製なのも、これまた同様です。

 

 

R20PU_3プラス・マイナス側。使用推奨期限は単1と単2共に「02-2019」。3年期限の2015年2月製造の電池であると思われます。
この電池はかつては日本でも売られていた“ABC”ブランドの電池を発売していることで知られるインドネシアの電池メーカー“International Chemical Industry(ICI)”製と言われています。

 

R20PU_4おまけ。この電池がまだ“ABC”ブランドだった頃の電池が押し入れの奥底から出て来ましたw。なお、バーコード自体は本記事で紹介した電池の前モデルである単1・3個入りの物と完全一致(4983289124147)しました。
なお、電池本体の輸入元は“アルファ・インダストリーズ(株)”、使用推奨期限は「10-2009」となっています。恐らく、2006年10月製造か。でも、二度と開封することないだろうな、この電池w。

 

★関連記事
大創産業 マンガン乾電池 R20PU/R14PU/R6PU
→本記事で紹介したマンガン電池のかつてのラインナップを紹介した記事。単1と単2の個数が現行のものと違うことは本記事でも触れましたが、この頃は単3・8本入りもありました。


MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池G 単1/単2 LR20(GD)/LR14(GD)

LR20(GD)_12015年2月にフルリニューアルされた“三菱電機ホーム機器”の乾電池。今回はその中でもエントリークラスに位置付けられるアルカリ電池、“アルカリ乾電池G”の単1と単2を紹介します。
ちなみにこの電池、単3は本ブログでも前モデルとの比較を交え紹介したことがあります。前モデルでは“POWERアルカリG”というブランド名でありましたが、今回のリニューアルで単純に“アルカリ乾電池G”というブランド名に変わっています。

 

LR20(GD)_2パッケージ裏のバーコードラベルです。単1および単2・2本シュリンクパックでの品番は“LR20GD/2S”、“LR14GD/2S”となっています。包装は例の軟質系フニャフニャシュリンク。ラベルには『日本製』との記載がありますから、既に本ブログの熱心な読者ならどこのOEMかは既におわかりのことでしょう。
ちなみにバーコードのベンダーは“三菱電機(4902901)”でした。

 

LR20(GD)_3注意書き部分。JISマーク表記があり、“C8515 FDK JQ0307109”の表記でなおかつ生産国は“日本製”ですから、FDKエナジー製であると思われます。
現在、日本のメーカーでアルカリ電池におけるJISマークの表記を行っているのはFDKエナジーのみです。しかも、使用推奨期限5年の電池に限られるため、FDKOEMのアルカリ電池で必ず見られるものではありません。

なお、以前本ブログで紹介した単3および単4はインドネシア製となっています。これはFDKの現地工場である“PT FDK INDONESIA”が単1・単2アルカリ電池の生産が出来ないと思われるためで、同様のラインナップはファミリーマートコレクションのアルカリ電池やStyleONEのアルカリ電池など、主にプライベートブランドのエントリークラスで見受けられます。
しかし、本家・“Fujitsu”ブランドのエントリークラスであるロングライフタイプはちゃっかり単1から単4まで日本製なんですよね。

LR20(GD)_4プラス・マイナス側。マイナス極には日本産FDKエナジー製の単1と単2でお馴染みの“逆装填防止機能”が装備されています。
なお、使用推奨期限は単1が「03-2020」で単2が「04-2020」となっていました。三菱のカタログではこの電池は5年期限との記載がありましたから、それぞれ2015年3月・2015年4月製造の電池であると思われます。

 

★関連記事
MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池G LR6(GD)
→本記事で紹介した電池と同様“アルカリ乾電池G”の単3を旧モデルの比較も交えて紹介した記事。


DUREDAY(R) EXTRA SUPER R03P

R03P_1以前、本ブログではナショナル(パナソニック)の電池に似ているマンガン電池を紹介したことがありました。今回はそれの何枚も上手を行く電池を発見したので紹介します。
モノは本ブログで何度となく紹介したことのある“DUREDAY”ブランドのマンガン電池で、こちらは模倣どころかソニーのマンガン電池のデザインを丸パクリしてしまったという凄い電池です。橙(オレンジ)のツートンデザインはまんまソニーと言った感じです。

R03P_2では、本家と比較してみましょう。失笑してしまうほど同じデザインで“NEW SUPER”に対し“EXTRA SUPER”でフォントも近く、“DUREDAY”のフォントもわざわざソニーに近づけてあり、究極のパチモノと言えるでしょう。なお、今回紹介する“EXTRA SUPER”は単4のマンガン電池となりますが、本家・ソニーの“NEW SUPER”は赤マンガン相当の電池のため、ラインナップに単4自体がありません。

R03P_3注意書き部分。社名表記は“HUARONG ENERGYTEC INC.”。本来、“DUREDAY”ブランドの電池を発売するメーカーは“Jiaxing Huarong Battery Co., Ltd.”という社名ですが、ソニーを意識するあまり、ソニー・エナジー・テックに似た社名まで作ってでっち上げています。
もちろん、“MADE IN CHINA”で中国製。“0%MERCURY & CADMIUM & PLUMBUM”という表記があります。

ちなみにPLUMBUMとは“”のことです。なお、電池の[+]表示から[-]表示の間に矢印が入っており、まるで昔の電池のようです。これのみがこの電池唯一のオリジナル部分でソニーの電池には無い要素です。しかし、これだけのデザインなのにオリジナルがこれだけってのは凄いなぁ…。

R03P_4プラス・マイナス側。2本入手しましたが、どちらともプラス極側から酷い液漏れを起こしています。1本に関しては液が外装の真中あたりまで侵食しています。もはや、パチモノ電池の品質が悪いことは定説化していますね。
なお、マイナス極・底板の刻印は「12-2009」と記載。当然の如く、本体に表記が無いので何を表しているのかは不明。

 

★関連記事
SONY NEW SUPER SUM-3(NS) [橙バージョン]
→本記事で紹介した電池のネタ元。

GREATCELL(R) e.power EXTRA HEAVY DUTY UM4.NE
→本記事で紹介した電池と同じく、ナショナル(パナソニック)のマンガン電池のデザインを模倣した電池。単4のマンガン電池という点が本記事の電池と奇しくも一致している。


HITACHI ビッグパワー アルカリ乾電池 単1形 LR20(EX-S)

LR20(EX-S)_1現在“日立コンシューマ・マーケティング”が現行品として発売している“HITACHI”ブランドのアルカリ電池「ビッグパワー」です。
“HITACHI”ブランドの電池と言えばとにかく入手しづらいことが有名で、かつてはベスト電器やセブン-イレブンなどにOEM供給していたことで有名ですが、今ではモノタロウなど一部の通販サイトでは入手できるのみで、まず店頭では見かけることのない電池であります。

 

LR20(EX-S)_2パッケージ裏のバーコードラベルです。単1サイズ2本シュリンクパックでの品番は“LR20(EX-S) 2PY”。包装は例の軟質系フニャフニャシュリンク。もうこれで製造元がわかってしまいますw。
バーコードのベンダーは日立コンシューマ・マーケティングでも日立リビングサプライでもなく“日立アプライアンス(4902530)”。

 

LR20(EX-S)_3かつて、“HITACHI”ブランドの乾電池は“日立リビングサプライ”という企業が発売を担当していましたが、現在は“日立コンシューマ・マーケティング”が同社を吸収、日立コンシューマ・マーケティングのリビングサプライ社という社内カンパニーとなったため、現行で発売されている“HITACHI”ブランドの乾電池は“日立コンシューマ・マーケティング”の表記となっています。

 

LR20(EX-S)_4型番表記部分。かつてはJISマークが表示されていたと思いますが、現在のものには表示されていません。この電池の使用推奨期限は5年でこの電池と同じくFDKがOEM供給している三菱電機ホーム機器の“アルカリ乾電池G”ではJISマークが残っていることを考えると、この電池はFDKのOEMではなく、アルカリ電池におけるJIS認証を取り下げ、全ての電池からJISマークを無くした日立マクセルからのOEMというスタンスなのかもしれません。

LR20(EX-S)_5プラス・マイナス側。マイナス極には日本産FDKエナジー製の単1と単2の証である“逆装填防止機能”が装備されています。とは、言っても冒頭のシュリンクパックでOEM元はバレバレですが。
なお、使用推奨期限は「09-2020」。前述の通り、この電池の使用推奨期限は5年ですから、2015年9月製造の極めて新鮮な電池でした。


Roland DRY BATTERY BR-2 [SUM-2(S)]

SUM-2(S)_1日本の電子楽器メーカーである“ローランド”のマンガン電池です。ローランドの乾電池は以前本ブログでもアルカリ電池の6P形を紹介したことがありますが、こちらが全面黒ベースのシブいデザインだったのに対し、こちらは一転しシルバーブルーの目立つデザインになっています。
以前紹介した6P形もそうでしたが、この電池でも“FOR MUSICAL INSTRUMENTS”と楽器用を主張しています。

 

SUM-2(S)_2注意書き部分。注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表示。この電池は単2のマンガン電池で、表に“DRY BATTERY BR-2”という型番らしき記号も見られますが、こちらの面にも“SUM-2(S)”という別の型番も記載されています。
社名表記は液漏れ補償における送り先として“ローランド株式会社”が、英語表記で“ROLAND CORPORATION”の記載がありました。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

JISマークが記載されており、“C8501 R14 FDK”の表示があることから、富士電気化学(現・FDK)製であると見られます。なお、注意書き全文は以下の通り。注意書きに対して、起こる症状が強調して表示されていますね。

<ご注意>この電池は充電式ではありません。
●充電すると<液もれ><破損>のおそれがあります。
●(+)(-)を正しく入れないと<はれつ>のきけんがあります。
●電源スイッチの切れ忘れは<液もれ>の原因になります。

SUM-2(S)_3電池は1980年頃から主流となった“液漏れ補償”付きのマンガン電池でこの電池は底面表示の製造年月から3年間となっています。当時の液漏れ補償付きマンガン電池は単1と単2が3年単3と単4が2年であることが多かったようです。
なお、液漏れした電池の送り先が大阪市住之江区の住所となっていますが、これはローランドの旧本社です。2005年に静岡県浜松市の細江工場内に移転、同工場は本社工場となっています。

SUM-2(S)_4プラス・マイナス側。マイナス極・底板の刻印は「85-04」となっており、1985年4月製造の電池であると思われます。プラス極の構造も一般的なもので、一時期の“FUJI NOVEL”ブランドやそのOEMで見られた金属製のキャップで覆われたものでもありません。

 

★関連記事
Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→本ブログで紹介した電池の後に発売されることになる、同じくローランドの6P形アルカリ電池を紹介した記事。


電池関係の小ネタを集めてみたIII

ネタ切れ気味の時はやっぱり、この記事。今回も適当な電池の小ネタ3個を紹介します。

●“V-アルカリ乾電池”の6Pを入手
koneta1_1オーム電機の低価格アルカリ電池“V-アルカリ乾電池”。本ブログで既にお伝えした通り、同アルカリ電池のデザインが変更され、6Pもデザイン変更するようなので、そろそろ買い時かということで購入してみました。
秋葉原の千石電商価格で税別270円と、6Pに関しては決して低価格とは言えないアルカリ電池であります。

 

koneta1_2ちなみに外装ラベルを剥がすと真っ黒な金属外装ボディが出現。ラベル外装だから、一見100円均一ショップの6Pアルカリ電池で見られるプラスチックのものに見られがちですが、実は金属外装だったのですね。
“Vアルカリ乾電池”の単1~単4までは本体に記されたJISマーク表記から中国の電池メーカー“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”のものとわかりましたが、6Pではどうでしょうか。

そこで“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”が海外向けとして展開しているブランド“EXCELL”の6Pアルカリ電池と外装剥がしの“V-アルカリ乾電池”と比較してみました。マイナス極の端子部、六角形にスキマのある構造になっている点や底面のプラスチックが非常に酷似しています。電池本体に使用推奨期限が直接印字されている特徴も同じです(ただし、“EXCELL”ブランドは金属外装そのものですが)。

●AAAA(単6)のニッケル水素電池を入手
koneta1_3同じく、秋葉原の千石電商でAAAAサイズのニッケル水素電池を発見してしまったので、興味本位で購入してみました。1本・税別100円で容量は330mAh。電池本体に社名表記は無いが、ネクセル製らしい。
ちょっと容量は少ないような気がしますね。単4では1000mAhが実現しているのですから、もうちょっと高容量に出来そうな感じがします。

 

koneta1_4各電池と比較。2番目に置いたAAAAサイズのアルカリ乾電池とピッタリの大きさであることがわかります。一番下に置いたのは単4のアルカリ電池です。これで単4サイズでは無いことがわかるはずです。

 

 

koneta1_5プラスマイナス側。プラス極は出っ張りのないフラットなタイプで組み込み用のものです。現状、AAAAサイズの電池ケースが存在しないので、この電池を使う時は難儀しそうですね。充電も含め、やはり組み込み用として使うのしか無いのかな…。

 

 

●シジシージャパンの情報誌に…?
koneta1_6中小スーパーにプライベートブランドを卸している企業である“シジシージャパン”。同社が加盟スーパーに配布している料理情報誌「ふれ愛交差点」2015年10月号の裏表紙に以前本ブログでも紹介したことのある“くらしのベスト”アルカリ電池の広告が大きく掲載されていました。
自分が行ったスーパーでは表紙よりもこちらの広告面の方が大きく目立っていて、つい貰ってきてしまいましたw。やはり、今年リニューアルを果たしたこの電池を大々的に売り出したいのでしょうか…。

 

 

★関連記事
くらしのベスト アルカリ乾電池 ALKALI CELL 単3形/単4形
→3番目の小ネタで紹介した広告掲載の電池、単3と単4を紹介した記事。

くらしのベスト アルカリ乾電池 ALKALI CELL 単1形/単2形
→同じく3番目の小ネタで紹介した広告掲載の電池、単1と単2を紹介。


maxell SUPER POWER ACE BLACK R6PU(BN)

R6PU(BN)_1日立マクセルのマンガン電池(黒マンガン)“SUPER POWER ACE BLACK”の単3です。この電池も以前、本ブログで紹介した“Fujitsu”ブランドの“3300”に並ぶロングセラー商品で随分前からデザイン変更されていません。
こちらも100円均一ショップで見かける電池でありますが、どこでも見られるものではなく、主にキャンドゥセリアなどでよく見かけるような気がします。

 

R6PU(BN)_22015年“Fujitsu”ブランドでお馴染みのFDKの本社が移転したことはこのブログの熱心な読者ならご存知だと思いますが、実は日立マクセルも2015年6月に本社移転しています。しかも、移転先はFDKと同じく東京都港区港南。何か運命的なものを感じるような気がしてならないw。

 

それに伴い、電池の社名表記部分も変更されており、写真下2本の旧バージョンでは旧本社である東京都千代田区飯田橋の住所が記載されていました。写真上2本の新バージョンでは住所の記載が無くなり、その代わりに日立マクセルのホームページアドレスが掲載されています。電話番号も0570から始まるナビダイヤルに変更されています。
海外の電池メーカーの場合、ホームページアドレスが電池本体に書かれている例はざらですが、日本の電池メーカーでホームページアドレスが書かれている例は少ないような気がします。

R6PU(BN)_3この電池、現在は中国製ですが、かつては同一デザインで日本製だった時期もあります(写真上)。しかもJISマーク“C8501 T MABI”の表示があり、現・パナソニック製でした。この頃は良かったなぁ…、としみじみ思ってしまうのは自分だけでしょうか。

 

 

R6PU(BN)_4プラス・マイナス側。住所表記がある旧バージョンの使用推奨期限は「06-2017」、住所表記が無くホームページアドレスが付加されている新バージョンの使用推奨期限は「08-2017」でした。マクセルのホームページでは単3マンガン電池の使用推奨期限は2年との記載があるので、それぞれ2015年6月製造、2015年8月製造の電池であると思われます。

 

R6PU(BN)_5おまけ。パッケージ裏のバーコードラベルは新・旧共に同一でした(左が旧バージョン右が新バージョン)。
ちなみにバーコードのベンダーは“日立マクセル(4902580)”。


ASKUL アルカリ乾電池 ALKALINE BATTERY 単3形

askul_1かつて発売されていた、法人向けオフィス通販“アスクル(ASKUL)”のアルカリ電池です。この電池はアスクルのアルカリ電池でも初期バージョンのもので、現在使用されている自称・北欧デザインの物に比べると、いかにもプライベートブランド品なデザインで個性が無いデザインと言えそうです。青い外観は自分好みなのではあるのですけどね。

 

askul_2注意書き部分。販売元は“アスクル株式会社”となっており、生産国は“MADE IN INDONESIA”でインドネシア製です。最近までアスクルで出回っていたオレンジ色のアルカリ電池ではインドネシア製のものと日本製のものが混在していたようですが、この頃でもそうだったのかどうかは不明です。

 

askul_3プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」。この特徴を持つインドネシア製とのことですから、FDKのインドネシア現地法人“PT FDK INDONESIA”製であると思われます。
使用推奨期限は「06-2007」。恐らくは2年期限の2005年6月製造の電池だろうか?