スーパー/コンビニ系」カテゴリーアーカイブ

スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されているPB品を取り上げているカテゴリです。

トップバリュベストプライス アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6BP2/4S / LR03BP2/4S

今回は“アコレ”など、主にイオン系の店舗で見られる“トップバリュベストプライス”のアルカリ電池を紹介します。
この電池は低価格のアルカリ電池で、通常のトップバリュのアルカリ電池と比べると安く設定されているのが特徴です。以前のモデルは当ブログでも何度か紹介していますが、リニューアルしてからのモデルはなかなか紹介出来ませんでした。
今回ようやく満を持しての紹介です!


パッケージ。単3と単4は4本入りのシュリンクパックとなっています。他に単1と単2も用意されており、こちらは2本入りです。シュリンクのビニールは硬めのものを採用していて、裏面に継ぎ目が見える珍しい包装となっています。
以前のモデルではシュリンクに貼られていたラベルからオーム電機さが感じ取れる雰囲気でしたが、このモデルでは特にそれらしさも感じられないことから製造元が変わったのでは?という印象があります。ラベル記載の販売者は“イオン株式会社”。しかし、バーコードの事業者名は“イオントップバリュ(株)[4549741]”となっていました。バーコードの下に謎のロット番号が記載されている点も以前のモデルでは見られなかった表記です。


電池の外観。白→黄のグラデーションが特徴のカラーリングです。良い意味で低価格さが伺えるデザインですね。決して高級そうにはみえません。型番は単3が“LR6BP2/4S”、単4が“LR03BP2/4S”となっていてシュリンクパックの型番と同じです。いずれも型番の最後にシュリンクパック4本入りと思われる“/4S”の記載がありますから、単3と単4にはシュリンクパック4本入りしか無いという証明になっています。
販売者はパッケージと同じ“イオン株式会社”。生産国は“中国製”となっています。今回入手したロットでは単3の印刷が若干薄いですね…。単4の方が濃いです。


過去のモデルと比較してみました。一番上にあるのが初期モデル[LR6(BP)]で“ベストプライス by TOPVALU”というトップバリュのサブブランド扱いでした。このモデルは初期はシンガポール製でしたが、後に中国製に切り替わりました。『時計・リモコンに最適』という通常アルカリ電池には向かない用途を薦めていて、大電流消費には向かないと自己主張している電池です。
真ん中にあるのが、中期モデルで今の前のモデルです。ここから“トップバリュベストプライス”となり、ベストプライスがトップバリュの1ブランドとなりました。時計・リモコンに最適という文言は無くなりましたが、“安さ”のポイント「海外へ一括大量発注しました。」という安さの理由が引き続き記載されています。
そして、その下が現行モデル[LR6BP2/4S]です。このモデルから“安さ”のポイントが省略されています。いずれもトップバリュベストプライスで象徴的な黄色のカラーを取り入れたデザインです。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「06-2026」となっていました。パッケージに記載はありませんが、5年期限のそれぞれ2021年6月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。レーザー刻印らしき印字で4文字3列のロット番号があります。これはヨドバシカメラのアルカリ電池に類似するもので、マイナス極下部に筋が入っている点でも共通しています。
単3には“上:ID 17 中:15 08 下:B3 N3”の、単4には“上:HE18 中:1337 下:A3E1”の刻印がありました。

 


絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態上に数字右にアルファベット+数字が刻印されているタイプです。単3は上「12」右「A3」の、単4は上「40」右「C1」の刻印がありました。これもヨドバシカメラのアルカリ電池に共通した特徴であり、同じ製造元である可能性が高いと思われます。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

このアルカリ電池はかつてトップバリュのホームページにも掲載されていた電池だったのですが、公開されてはいけないはずの電池が掲載されていました。それがこの写真です。

何がおかしいのか?よく見てみると「展示会用」という文字が見えます。恐らくは展示会向けに作ったベータ版デザインの電池が間違って掲載されてしまったものと思われます。私がTwitterで指摘した途端速攻で消されましたこういうの見てるんですね<イオンさん。
ちなみにこの電池、展示会用と記載されている以外で現在発売されている電池との違いがあります。それはどこでしょう?
それはトップバリュベストプライスのマーク上にある“ÆON(イオン)”ロゴです。トップバリュのアルカリ電池ではイオンのロゴが付いていますが、ベストプライスでは代々このロゴは付いていません。やっぱり安物にイオンのロゴは付けたくないという意思なのでしょうか。
それ以外にも、電池のデザインが現在発売されているものと違うシルバー→黄のグラデーションのカラーリングとなっていて、これが製品化されていれば現在発売されているデザインのものに比べて高級感がある電池になったに違いありません。

★関連記事
トップバリュベストプライス アルカリ乾電池 LR20BP/LR14BP/LR6BP/LR03BP
→本記事の前世代に当たるトップバリュベストプライスのアルカリ電池を紹介した記事。単3と単4のみならず、単1と単2もまとめて紹介しています。

激安トップバリュ電池のその後…
→更に前のトップバリュベストプライスのアルカリ電池がシンガポール製から中国製へ変わったことを報告した記事。「ベストプライス by TOPVALU」から「トップバリュベストプライス」に変わったことも報告しています。


きほんのき アルカリ乾電池 単3形 / 単4形

スーパーマーケット“西友”に登場した新たなアルカリ電池です。前モデルでは西友の親会社である、アメリカ・ウォルマートのプライベートブランド“Grate Value(グレートバリュー)”によるアルカリ電池でしたが、今回は日本・西友発のプライベートブランド“きほんのき”のアルカリ電池となっています。
西友のプライベートブランドには“みなさまのお墨付き”というブランドもありますが、“きほんのき”は低価格を意識したブランドのようです。


パッケージです。今回は単3と単4の4本パックと8本パックを購入してみました。他に20本パックもあるようです。なお、グレートバリューのアルカリ電池では単3と単4に限り4本ブリスターパックもありましたが、きほんのきでは廃止されているようです。
低価格を意識したアルカリ電池のためか、特にキャッチコピーは見られません。ちなみに楽天西友ネットスーパーでの価格は単3・単4の4本パックが税込95円で、8本パックが税込167円という100円均一ショップをも凌駕する値段です(2020年3月現在)。
使用推奨期限は7年の記載がありますが、これは単3と単4のみ単1と単2は5年となっていますので要注意です。型番は単3と単4の4本パックが“GLR6A-SP4”・“GLR03A-SP4”、単3と単4の8本パックが“GLR6A-SP8”・“GLR03A-SP8”となっています。社名表記は“合同会社 西友”、バーコードの事業者名も“(同)西友(4973450)”になっていました。余談ですが、合同会社の略って「(同)」なんですね…。


電池の外観です。プラス側に赤マイナス側にシルバーで塗り分けられたデザインはかなり個性的な印象を受けますね。見た目も派手ですし、このようなデザインにすれば誤挿入を避けられるという意図なのかもしれません。
注意書きは意外にも読みやすい印象。ただ、社名表記が注意書きと一体化しているように見えるのでもうちょっと離しても良かったんじゃないかなぁと。スペースもあるみたいですしね。社名表記はパッケージと同様に“合同会社 西友”、生産国は“Made in China”で中国製です。


なんと、この電池は西友のホームページで製造所が開示されています。記載の製造所は“Goldtium Batte”なる聞いたことがないメーカー。なんとなくGoldtium Batteryなのでは?と思えなくもない表記なのですが…。
調べてみると香港の電池メーカーゴールデンパワー(GoldenPower)の関連工場、“GOLDTIUM (JIANGMEN) ENERGY PRODUCTS COMPANY LIMITED”という企業であることがわかりました。ゴールデンパワーのホームページ記載の住所ほぼ一致しています

前モデルであるグレートバリューのアルカリ電池と比較してみました。グレートバリューは海外的なデザインでマイナス側からプラス側にかけてデザインされているのに対して、きほんのきでは日本で流通する乾電池でよく見られるプラス極側からマイナス側にかけてデザインされているものに変更されていることがわかります。やはりグレートバリューはウォルマート主導、きほんのきは西友主導と言った所なのでしょうか。

プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2026」となっていました。パッケージには使用推奨期限“製造月後7年”の記載がありましたので、それぞれ2019年7月製造の電池であると思われます。

 


外装ラベルを剥がしてみると、単3と単4それぞれ違うパターンのロット番号が印字されていました。単3には“GL01Z”、単4には“11BH UC19”の印字です。もう1本、単3の外装ラベルを剥がしてみると(写真左の左)無印字でした。もしかしてランダム印字なのかも??
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプでした。

★関連記事
Great value 単3形 アルカリ乾電池 LR6(GV)
→当電池の前のさらに前に発売されたと見られるグレートバリューのアルカリ電池を紹介した記事。


7PREMIUM Lifestyle アルカリボタン電池LR44 / リチウムコイン電池CR2032

今回はセブン-イレブンイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店頭で発売されている、プライベートブランド“セブンプレミアムライフスタイル”のアルカリボタン電池とリチウムコイン電池を紹介します。
パッケージは同ブランドのアルカリ電池同様に白いシンプルなデザインが特徴です。アルカリ電池はFDKが製造し供給していますが、アルカリボタン電池とリチウムコイン電池はソニーが製造し供給していました。


ソニーは2019年7月に電池製品全ての販売を終了。この電池も販売終了になるかアルカリ電池と同様にFDKからの供給になると思われていたのですが、現在販売されているモデルでは製造元が“株式会社村田製作所”となっており、ソニーエナジー・デバイスの電池事業を取得した村田製作所がそのまま製造を引き継ぐ結果となったようです。バーコードの事業者名は村田製作所傘下で電池製造を行う“(株)東北村田製作所(458250319)”となっていました。
型番はLR44の1個入が“LR44-SPA”、2個入が“LR44-2SPA”、CR2032の1個入が“CR2032-SPA”、2個入が“CR2032-2SPA”となっていました。この型番はソニー時代と特に変わっていないようです。使用推奨期限はLR44が「11-2021」CR2032が「11-2024」となっていて、いずれも2019年11月製造を指していますから、製造元が村田製作所に変わったのはこのあたりでしょうか…。

バーコードの事業者名が東北村田製作所に変更されているということはソニー時代のものと比べバーコードは変更されているのでしょうか。新旧比較してみました。これはCR2032・2個パック(CR2032-2SPA)のパッケージ裏です。
左が製造元“ソニー株式会社”となっている旧パッケージ品ですが、バーコードの事業者名は“ソニーエナジー・デバイス(株)(4901660)”となっていました。

すなわち、バーコードの事業者名はソニーの頃から継承されておらず、パッケージや型番は同じでありながらもバーコードは変更されているということになります。そういう意味ではバーコード上では新製品なのかもしれません。


CR2032の外観。CR2032はソニー時代からインドネシア製です。ソニーの頃から電池に製造元の刻印は無くブランドである“SEVEN & I”の刻印だけになっています。マイナス極は点々が敷き詰められたエンボス加工のようになっており、外側に「90」の刻印がありました。使用推奨期限からの推測だと2019年10月製造と推測できそうですが…。

次はLR44の外観。LR44は日本製です。プラス極側の側面に「99」の印字がありました。何故か、CR2032の刻印とは異なっているのですが、こちらは20199月製造を指している?
電池には“Hg0%”の記載があり水銀無使用です。ソニーはいち早く無水銀の酸化銀電池やアルカリボタン電池を商品化してきたことで知られます。

 

ワタシがこの電池たちを購入したイトーヨーカドーではセブンプレミアムのボタン電池が『メーカー一時欠品中のため、次回の入荷が未定』となっていました。
新型コロナウイルスの影響か?と思いきや、電池に関しては表立った品切れも無く影響はない様子。となると、製造元である村田製作所の都合なのでしょうか。ムラタは電池事業が現状赤字だそうなので、ぜひ頑張って欲しいところでありますね。

★関連記事
7PREMIUM Lifestyle アルカリ乾電池 単3/単4
→当電池の姉妹品、セブンプレミアムライフスタイルの単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。アルカリ電池はFDKが製造を担当し、供給している。


LAWSON VALUE LINE アルカリ 単3形/単4形 LR6(VL) / LR03(VL)

ローソンストア100”に登場した久々のプライベートブランドアルカリ電池です。しかも、最後に途絶えたままのデザインそのままで帰ってきました。
元は三菱電機ホーム機器供給のアルカリ電池をプライベートブランドとして発売していました。その後、東芝ブランドの電池が実質の後継となり流れが途絶えていました。その後三菱ホーム機器のアルカリ電池に復帰するものの自社ブランドのものではありませんでした。

それは主に100円均一ショップなどで見られる金色+赤デザインのアルカリ電池で、シュリンクに貼られているラベルのみが「バリューライン」のプライベートブランドとなっているものでした。そして、今回満を持して(ようやく?)オリジナルアルカリ電池が復活しました。


パッケージです。単3と単4、4本シュリンクパックでの展開。4本パックの型番は単3が“LR6VL/Y4S”、単4が“LR03VL/Y4S”となっています。バーコードの事業者名は“(株)ローソン(4903423)”。販売者も同じく“株式会社 ローソン”です。供給元を明確に示すためでしょうか、ラベルの右下には三菱電機のロゴ(200px-Mitsubishi_logoMITSUBISHI ELECTRIC)が見えます。


電池の外観です。なんと言っても懐かしい!の一言に尽きますね。よく帰ってきてくれたみたいなw。プラス側の白色がグラデーションで金色となっているようなデザイン。まぁ、一般的なアルカリ電池のデザインと言えるのでは無いでしょうか。
型番は単3が“LR6(VL)”で、単4が“LR03(VL)”。販売者はパッケージの記載と同じく“株式会社ローソン”、電池本体にのみ供給元である“三菱電機ホーム機器株式会社”の記載があります。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。


たまたま、以前発売されていた頃の電池がでてきたのでシュリンクと注意書きを比較してみます。シュリンクは左が古いので、右が現行です。単3・4本パックの型番は“LR6VL/4S”となっていますね。バーコードの事業者名は“(株)ローソン”で同じですが、何故かベンダーコードが違っています(456027538)
電池は上2本が古いので、下2本が現行です。注意書きは字体(フォント)が異なっている他、文面もわずかに違います。社名表記もほぼ同じですが、大きく違うのはカスタマーセンターのフリーダイヤルが異なっているという点でしょう。受付時間も微妙に違っている…。
ちなみに古い方の電池はまだロケット電気が存在していた頃の韓国製です。これまた懐かしいですね。当時の韓国製の電池は漏れやすいと評判でしたが、この頃になると液漏れ耐性が改善され始めています。このサンプルの電池は使用推奨期限「08-2017」となっていてとっくに期限切れですが、現在に至るまでノー液漏れです。

さて、現行品に戻ってプラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは無いタイプです。一見すると黒いリング状のものが見えますが、これは外装ラベルの一部であり、絶縁リングではありません。
使用推奨期限は単3・単4共に「11-2024」となっていました。パッケージに記載はありませんが、時期的に5年期限の2019年11月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。三菱電機ホーム機器の中国製アルカリ電池ではすっかりとお馴染みになった、アルファベット1文字から始まる8ケタのロット番号が印字されていました。
単3には“D2909911”の、単4には“B2209903”の印字がありました。印字は外装ラベル側に転写されていましたが、本体にもわずかに印字が残っています。

 

最後にこの電池には絶縁リングがありませんので、マイナス極の拡大のみです。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプ。また、マイナス極・底板の中心部には薄っすらとですが、小さい丸印が見えます。

 

 

★関連記事
LAWSON バリューライン アルカリ乾電池
→当電池の前世代を含むローソンストア100によるプライベートブランド「バリューライン」の歴代電池を紹介した記事。この電池は当ブログでも結構頻繁に紹介していると思ったのですが、この記事だけでした…。


A-COOP アルカリ乾電池 単3形/ 単4形

今回は農業協同組合(農協)が展開する店舗である“エーコープ”で発売されているアルカリ電池を紹介します。これらエーコープ店舗で発売されるプライベートブランド商品は“エーコープマーク品”と称され、乾電池以外にも様々な製品が存在しています。
デザインはアルカリ電池としてはオーソドックスな金色なデザインです。個人的にプライベートブランドのアルカリ電池はこう!という模範的なデザインだと思います。好きです…。


4本シュリンクパックのパッケージです。特にキャッチコピーなどは見られません。シュリンクはFDKの日本製アルカリ電池でよく見られる、軟質系フニャフニャシュリンクで電池の向きはお世辞にも揃っているとは言えません。商品名は単3が“エーコープ LR6(4S)”、単4が“エーコープ LR03(4S)”となっていました。


次に2本ブリスターパックのパッケージです。黄色い台紙のパッケージでかなり目立つデザインですよね。こちらの向きは見事に表向きで揃っています。こちらのブリスターパックもFDKのアルカリ電池でよく使われているタイプです(ワンプッシュ取り出しブリスター)。
パッケージ裏の販売者は“全国農業協同組合連合会”となっています。このブログを見ている方もなんとなく聞いたことがあるかもしれません、いわゆるJA全農のことです。バーコードの事業者名も同団体のものとなっています(4908010)


電池の外観です。左が単3右が単4。単3と単4を並べて撮影するとどちらかがピンボケするので、今回から分けました…。電池オモテの下には用途が記載してあり、“大電流型機器に適しています。”“ヘッドホンステレオなどに適しています。”とあります。ヘッドホンステレオというフレーズが何となく懐かしく感じられました。今でも使ってる人…いる?
近年のアルカリ電池としては珍しいJISマーク付きで、“LR6 1.5V C8515 FDK”という記載があることから、FDK鷲津工場製の電池であると思われます。注意書きの文面は一部ルートで出回っている“Fujitsuアルカリ乾電池”と同じタイプですが、「使い切った電池は機器から取り出す。」という注意書きが差し引かれています。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2024」となっていました。パッケージには“使用推奨期限5年”の記載がありましたから、それぞれ2019年7月製造の電池であると思われます。
意外に製造1ヶ月前の新鮮な電池でした。スーパー系の電池ってそんなに安くないし、回転率良くないのかなぁ…、と思っていましたけどそうでも無いのですね。

外装ラベルを剥がしてみました。今回は単4に“1906 2101”というロット番号の印字があるのみで、単3には刻印や印字は見られませんでした。相変わらずFDK製造のアルカリ電池は印字がバラバラですね。
ちなみに単4の“1906 2101”という印字は恐らく、20196月、2101分を指すものではないでしょうか?あくまでも妄想の域は出ないと思いますが。

最後に絶縁リングの拡大です。濃い緑色の絶縁リングで、単3は切り欠きを上にした状態下に“4”右に“W”の刻印が、単4は切り欠きを上にした状態下に“M9”の刻印のみという両者違うタイプの絶縁リングを採用していました。
なお、マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプとなっていました。底板がザラザラになっているのもFDK製お馴染みの特徴です。

●おまけ
と、いつもならここで終わってしまう所なのですが、今回は単3と単4と一緒に単2の4本パックも同時購入してきてしまいましたのでこちらもおまけで紹介してみたいと思いますよ。


これがパッケージですね。確か単3と単4の8本パックは長持ちをアピールしていたような気がしますが、こちらは“通電防止”をアピールしています。FDK製のアルカリ電池にはマイナス極同士の接触を防ぐ逆装填防止機能を備えていますが、これを『逆挿入時通電防止機能』と称しています。
パッケージ下の用途を示すピクトグラムでは左から懐中電灯(サーチライト)ミニ四駆ラジカセに見える絵が見えます。懐中電灯やラジカセはともかく、単2で動くミニ四駆ってあったかな?


電池の外観とプラス・マイナス側をまとめて…。単2の用途は“大電流型機器に適しています。”という所までは同じ。次に“CDラジカセなどに適しています。”と続いています。ヘッドホンステレオに比べればCDラジカセの方がずっと現実的と言えるかな。こちらにもFDK鷲津工場製を表すJISマークの記載があり、生産国も“MADE IN JAPAN”で日本製です。
マイナス極には3点の突起が見えますね。これがFDK製の単1と単2アルカリ電池に備わっている“逆装填防止機能”です。この突起がマイナス極同士の接触を防いで逆装填時の通電を防止する機構となっています。使用推奨期限は「01-2024」。こちらも単3や単4と同じ使用推奨期限5年となっていますから、2019年1月製造の電池であると思われます。


7PREMIUM Lifestyle アルカリ乾電池 単3/単4

今回はセブン-イレブンイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店舗で発売されている、プライベートブランド“セブンプレミアム ライフスタイル”のアルカリ電池を紹介します。
セブンプレミアム ライフスタイルはセブンプレミアムブランド誕生10周年を機に住居関連および衣料品を扱うブランドとしてセブンプレミアムブランドから分割されたもので、「暮らしを豊かにするブランド」をキャッチコピーとしています。

パッケージです。今回はイトーヨーカドーなどで出回っているブリスターパッケージのものを入手してみました。セブン-イレブンではシュリンクパックのみ販売なので見たことが無い方もいるかもしれません。パッケージの表は電池本体と同様の白いシンプルデザインです。
パッケージ裏には以下の特徴が記載されています。
●信頼の日本製
●水銀0(ゼロ)使用
●使用推奨期限10年 ※保存条件:JISに準拠
販売者は“富士通グループ FDK株式会社”となっていて、わざわざ社名に「富士通グループ」と記載しています。数あるFDK供給のアルカリ電池でもこの表記があるのはセブンプレミアムのアルカリ電池のみで確認しており、大手電池メーカーとしてこの業界で名高いFDKも一般消費者の間では依然知られていないことを示唆しているのでしょうか。ブリスター自体は富士通のアルカリ電池“Premium”などでお馴染みの“ワンプッシュ取り出しブリスター”を採用しています。
なお、バーコードの事業者名は“FDK(4976680)”となっていました。

電池の外観です。この電池は清々しい程真っ白いデザインが特徴。旧・セブンプレミアムのアルカリ電池で使用されていたシルバーデザインに比べ一気に様変わりしました。
販売者の記載はパッケージ同様に“富士通グループ FDK株式会社”、生産国も注意書きの文字よりも大きく“日本製”の記載があります。注意書きは誤字も無く普通。極性(プラス・マイナス)の表記が大きいのには好感が持てますね。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。この特徴を持つ日本製とのことですから、FDK鷲津工場製であると推測されます。使用推奨期限は単3が「08-2028」、単4が「07-2028」と記載されていました。パッケージには“使用推奨期限10年”とありましたから、それぞれ2018年8月製、2018年7月製の電池であると思われます。

 

おまけ。こちらは単2です。単3と単4同様のシンプルデザイン。マイナス側にはFDK製の単1と単2アルカリ電池で見られる“逆装填防止機能”が見られます。マイナス極に見られる3点の突起がマイナス同士の通電を防止して逆装填を防ぐ機能です。この電池の使用推奨期限は「10-2027」。2016年10月製造のちょっと古い電池でした。

いつも通りの外装ラベル剥がしです。単4には印字などは見られませんでしたが、単3のみに「020818 16:29:01」という製造年月日と時刻らしき印字が見えます。製造時刻は普通の読みだと思いますが、製造年月は右から読んでいく変わった形式で印字されています。この例だと2018年8月2日に製造されたと読むのが正解であると思われます。

 

最後に絶縁リングの拡大です。濃い緑の絶縁リングで、リングの切り欠きを上にした状態で下に数字またはアルファベットと数字が刻印してあるタイプです。単3には「44」、単4には「M2」の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は単3、単4共に4つ穴のタイプとなっていました。こちらはFDK製の単3と単4アルカリ電池でお馴染みの構造となっています。

★関連記事
セブンプレミアムのアルカリ乾電池
→当ブログ開設初期の記事。初代と2代目のセブンプレミアムアルカリ電池(いずれも単4)を紹介している。表面の記載が英文という点で今回紹介したセブンプレミアム ライフスタイルの電池は2代目セブンプレミアムのアルカリ電池と似ている。

SEVEN&i PREMIUM アルカリ乾電池 LR6/LR03
→当記事で紹介したセブンプレミアム ライフスタイルのアルカリ電池の前世代に当たる、セブンプレミアムアルカリ電池の3代目を紹介。シルバーデザインのアルカリ電池は印象が全く異なっている。


TOPVALU NEOSUPER R20PU・1.5V[SUM-1(NS)] 単一形乾電池

今回は大手スーパーであるイオンが展開するプライベートブランド、“トップバリュ”の記念すべき初代マンガン電池を紹介します。トップバリュはイオンの前身であるジャスコ25周年に当たる1994年に誕生したブランドで登場当初はトップバリュでは無く「トップバリュー」を名乗っていました。すなわち、今回紹介するのは“トップバリュー”のマンガン電池ということになります(以後、この電池はトップバリューと名乗ります)。

いきなり社名表記から行きます。販売者は“ジャスコ株式会社”、供給元は“D.B.J”と謎のイニシャルとなっています。写真上に置いたのはデュラセル・バッテリー・ジャパンが発売していたMALLORY NEO SUPERというマンガン電池の単3です。型番表記や注意書きが同じであることや、NEO SUPERというブランド名から同社供給と見られ、Duracell Battery Japanの略であると推測されます。

トップバリューの前身ブランドであると思われる“LIVICA”ブランドのアルカリ電池も同じくデュラセル・バッテリー・ジャパンの供給でした。恐らく、この頃から供給関係が続いていたのでしょう。LIVICA時代は供給元は隠さず「デュラセル・バッテリー・ジャパン(株)」との記載がありました。何故、トップバリューでは供給元がイニシャルになったのか。謎です…。
ちなみにデュラセル・バッテリー・ジャパンが自社販売していたデュラセルブランドのアルカリ電池に貼られていたバーコードラベルにも“DBJ”の記載がありました

では、改めて電池の外観です。型番は“R20PU”となっていて外観通りの黒マンガン電池。ブランド名は「NEOSUPER」となっていて、前述の通りマロリーブランドマンガン電池のものをそのまま使用しています。ちなみに赤マンガンは「SUPER」というブランドでしたが、当時のトップバリューラインナップ内に存在していたのかは不明。生産国は“MADE IN JAPAN”となっており、日本製です。

注意書きの全文は以下の通りでマロリーブランドのマンガン電池の表記と全く同じものです。従って、このデザインはD.B.Jいや、デュラセル・バッテリー・ジャパンが主導で行っていた可能性が高そうです。よく見てみるとマイナス側ののカラーリングもマロリーのプラス側と似てるし。

(ご注意)●この電池は充電式ではありません。充電すると
液もれ、破損することがあります。●はれつ、液もれのおそれ
がありますので(+)(-)は正しく入れること。[水銀0<ゼロ>使用]

最後にプラス・マイナス側です。プラス極の絶縁リングは「」。使用推奨期限は「10-97」となっていて、3年期限で1994年10月製造の電池と、まさしくトップバリューブランドが生まれた年に製造された電池です。
現在は絶滅した日本製のマンガン電池。デュラセル・バッテリー・ジャパンが自社製造していたとは考えにくく、他社製だと思いますがどこが製造していたか気になる所です。

★関連記事
LIVICA ALKALINE SUPER 単3形アルカリ乾電池 LR6(AM3)
→トップバリュー(現・トップバリュ)の前に展開していたとみられる“LIVICA”というプライベートブランドのアルカリ電池を紹介した記事。本記事の電池と同じくデュラセル・バッテリー・ジャパンの供給。


LIVICA ALKALINE SUPER 単3形アルカリ乾電池 LR6(AM3)

今回は大手スーパーである“イオン”がまだ“ジャスコ”時代に発売していたプライベートブランドのアルカリ電池を紹介します。ブランドは“LIVICA”と言うもので普通に読めば「リビカ」という読みでしょうが合っているのかどうかは不明。ロゴの下には“365 days brand”という文字も見えます。
デザインは金色をベースとし、上下に緑色の帯を配したアルカリ電池としてはオーソドックスなデザイン。個人的には80年代デザインに見えます。ちょっと古くさいかな?

注意書き部分です。販売者は“ジャスコ株式会社”、供給元は“デュラセル・バッテリー・ジャパン(株)”となっています。前回紹介した“生活良好”のマンガン電池もブランド名やその字体から同社からの供給ではないか思われましたが、こちらははっきりとデュラセル・バッテリー・ジャパンからの供給であることが記載されていますね。なお、使用推奨期限はこの面に刻印で記載されている珍しいタイプです。

 

社名表記部分の拡大。販売者であるジャスコの住所が千代田区神田錦町のものになっています。ジャスコが同地に本社を置いていたのが1983年から1994年までで、1994年5月に幕張のイオンタワーに移転しています。その後1994年9月には最初のトップバリュ製品が発売されていることから、“LIVICA”なるブランドがトップバリュブランド以前に展開していたものであることは間違いなさそうです。

なお、注意書きの全文は以下の通り。全体的に文量は少なめ。生産国を書き忘れていましたが“MADE IN JAPAN”で日本製です。そう言えばこの頃のアルカリ電池で中国製は皆無と言っていいほど無かったような気がします。

単3形アルカリ乾電池 LR6(AM3)1.5V
(ご注意)●この電池は充電式ではありません。
充電すると液もれ、破損することがあります。
●はれつ、液もれのおそれがありますので(+)(-)
は正しく入れること。   MADE IN JAPAN

プラス・マイナス側。マイナス側の絶縁リングは「」。本体記載の使用推奨期限は「12-95」となっており、2年期限と推測すると1993年12月製造の電池であると思われます。
マイナス極の絶縁リングが黒いという特徴は同時期に売られていたデュラセルのアルカリ電池と同様ですが、使用推奨期限の印字がデュラセルが印字LIVICAが刻印となっていますから、同じ製造元であることを断定することはできないでしょう。

★関連記事
DURACELL ALKALINE BATTERY MN2400(AM4)
→デュラセル・バッテリー・ジャパンが発売していた“DURACELL”ブランドのアルカリ電池を紹介した記事。使用推奨期限が「95-09」となっており、本記事紹介のアルカリ電池と製造時期が近く生産国も日本製となっている。


HITACHI/7-ELEVEn ALKALINE SUPER LR6(SE)

lr6se_1今回はかつてコンビニエンスストア“セブン-イレブン”で発売されていたPB品の単3アルカリ電池を紹介します。これは“HITACHI”ブランドが付いていながらもセブン-イレブンのロゴも付いているダブルネームのアルカリ電池となっています。
本体色は金というよりも銅色(カッパー)で、これは日立がビッグパワー以前に発売していたアルカリ電池“SUPER EX”に似ており、この電池の色を継承しているのかもしれません。また、上下・緑色のオビも印象的なデザインです。

lr6se_2電池の外観。前述の通り“HITACHI”ブランド“7-ELEVEn”ロゴが同居しているダブルネームとなっています。社名表記は“株式会社日立家電”となっており、1995年に同社は日立製作所が吸収、2002年に日立ホーム&ライフソリューションとして家電部門を再分離、現在、家電部門は日立アプライアンスとなり、電池関連は日立コンシューマ・マーケティング扱いとなっています。
販売者は“株式会社セブン-イレブン・ジャパン”。

lr6se_3注意書き部分。型番は“LR6(SE)”となっており、SEはやはり“Seven Eleven”からの略だろうか。今は懐かしい旧JISの認定番号が記載、“C8511 M.D.B. 582034”となっており、日立マクセル製の電池になっています。もちろん生産国は“Made in Japan”で日本製です。
注意書きは文章びっしりな現在のものと比べると控えめな注意書きになっています。全文は以下の通り。

<ご注意> ■この電池は充電式ではありません。充電すると「液もれ」
「はそん」のおそれがあります。■はれつ、液もれのおそれがありますので
●(+)(-)を正しく入れること。●新しい電池と使用した電池、他の種類の
電池をまぜて使わないこと。●分解・ショート・火に投入・加熱しないこと。

lr6se_4プラス・マイナス側。マイナスの絶縁リングは「黒」で、底板に使用推奨期限が記載してある最近のアルカリ電池では見られない仕様となっています。この構造は以前、本ブログで紹介した日立マクセルの“ALKALINE ACE”ブランドの電池と同様で奇跡的に使用推奨期限も「04-96」で一致しています。
なお、現在の日立マクセル製単3アルカリ電池は「」の底板で電池本体に使用推奨期限が記載してあります(写真左)。

製造日は2年期限の1994年4月製造の電池であると推測されます。

★関連記事
maxell ALKALINE ACE アルカリ乾電池 LR6(AN)
→本記事で紹介したアルカリ電池と同時期に製造された日立マクセルのアルカリ電池を紹介した記事。


StyleONE 選ぶなら日本品質 アルカリ乾電池 単3形/単4形

styleone_1今回はユニーグループホールディングスが主導し、同社が展開するアピタピアゴ、そして提携先のスーパーでも発売されるプライベートブランド“StyleONE”のアルカリ電池を紹介します。
電池には“StyleONE”ロゴのみではなく、“Fujitsu”ブランドも冠しており、FDKとのコラボという形を取っています。キャッチコピーは『選ぶなら日本品質』。これはFDKが発売する“Fujitsu”ブランドアルカリ電池の共通キャッチコピーとなっています。

styleone_2パッケージ下。この部分にはバーコードと電池の使用推奨期限が記載されています。また、パッケージに掲載されている『漏液防止』の注訳も記載されています。「※正極缶耐食性向上、特殊素材ガスケット採用
バーコードのベンダーは“FDK(4976680)”となっていました。シュリンクは例の軟質系フニャフニャシュリンクで、この特徴から、どこ製だかがすぐ分かってしまいますね。

styleone_3電池の外観。金色をバックにその上の黒い“Fujitsu”ロゴ、そして“StyleONE”ロゴの配置位置は素晴らしいですし、ジャパンメイドをアピールする“MADE IN JAPAN”の表記も良いなぁ…。久し振りに電池のデザインで良いものに出会えたような気がします。
製造者は“FDK株式会社”。JISマーク表記があり、この表記からFDKエナジー鷲津工場製と見られます。

 

styleone_4写真上は旧・“StyleONE”のアルカリ電池で、単3と単4はインドネシア製でしたが、今回のリニューアルで日本製に変わっています。
写真下は現行品である“Fujitsu”ブランドのロングライフタイプですが、“Fujitsu”ロゴを取り巻く図形?が同じだったり、“単3”の字体が同じだったりとデザインベースはロングライフタイプのもののようですね。しかし、バックの色は違うもので、“StyleONE”の方が高級感のあるものに見えます。

styleone_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」です。
使用推奨期限は単3・単4共に「11-2020」。パッケージには『使用推奨期限5年』との記載がありますので、それぞれ2015年11月製造の電池であると思われます。

 

 

styleone_6デザインは“Fujitsu”ブランドのロングライフタイプ似で、パッケージに記載してある“漏液防止構造:正極缶耐食性向上、特殊素材ガスケット採用”の表記もロングライフタイプと同じです。
しかし、使用推奨期限の印字が“StyleONE”では小さくロングライフタイプでは大きいので、一概に同じものとは言えないのかもしれません。

 

★関連記事
StyleONE アルカリ乾電池
→“StyleONE”の旧アルカリ電池を紹介した記事。この世代で単3と単4はインドネシア製でした。