兼松」カテゴリーアーカイブ

日本の総合商社である兼松の乾電池を扱うカテゴリです。
同社がMEMOREX(メモレックス)ブランドとして展開している乾電池も扱います。

【兼松】「使用済」チェックボックスつき アルカリ乾電池 単3形/単4形 7年保存可能

今回はとあるドラッグストアで発見した兼松のアルカリ電池を紹介します。兼松と言えば“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池でお馴染みですが、これは特にブランド名もなく、白ベースのシンプルなアルカリ電池となっています。
デザインは当ブログで紹介した3COINSのアルカリ電池に酷似、3COINSの方はシンプルではあるものの、マイナス極側にあるサイズの数字が記載される特徴はよく似ています。兼松の方がゴチャゴチャしている印象がありますね。


パッケージ。多本パックのみの展開のようで、私が入手したのは単3と単4の10本パックです。キャッチコピーは“「使用済」チェックボックスつき”という機能面に関するもののみで、性能に関するものはありません。“7年保存可能”ということで使用推奨期限は7年のようです。
社名表記はパッケージには無く、電池本体にあるのみです。バーコードの事業者名は“兼松(株)[4959058]”となっていました。シュリンクパックは1重の至って普通なタイプ。厚めのビニールになっているのが特徴です。


電池の外観。白ベースのシンプルなデザイン。冒頭で3COINSのアルカリ電池に似ていると書きましたが、一つこの電池ならではの機能があります。それがパッケージにもあった“使用済”のチェックボックスであり、使用後油性ペンでチェックを入れることで未使用の電池と見分けられる仕掛けとなっています。他の電池では使用開始年月が記載できるものもあり、各社面白い所であります。
発売元は“兼松(株)”となっており、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「05-2029」となっていました。パッケージには『7年保存可能』の記載がありましたから、それぞれ2022年5月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“C32808 201720”の、単4には“N72500 200630”のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。
この電池は外装ラベルの粘着力が強靭で、電池の外装缶に残留してしまうのが特徴です。写真の電池では番号を読み取るために外装缶に残ってしまったノリを剥がした跡が残ってしまっています。この辺りも各社様々で面白いです。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。「濃い赤」の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態左にアルファベット上に数字が刻印されているタイプとなっていました。単3には上「18」左「Z」の、単4には上「26」左「I」の刻印がありました。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


単3形 アルカリ乾電池 MEMOREX

memorex_1“MEMOREX”ブランドの電池を発売していることで知られる、日本の総合商社“兼松”のアルカリ電池です。
兼松が発売する“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池と言えば、金ベースのデザインであるアルカリ電池でお馴染みですが、今回紹介する電池はそれとは別ラインで発売されていたデザイン重視のアルカリ電池です。

 

memorex_2パッケージ裏のバーコードラベルです。ラベル上の型番は“LR6/1.5V4S”、品名は“アルカリ乾電池/単三4P”となっています。
バーコードのベンダーは“兼松(4959058)”となっていました。

 

 

memorex_3電池の外観。シルバーベースで上側に単3サイズを表す「3」の数字がいくつも重なったようなデザインになっており、色は“”になっています。この電池にはこの記事で取り上げた単3以外にも単4サイズがあり、その色は“”だったことを記憶しています。
電池には「単3形 アルカリ乾電池 MEMOREX」と記載されており、一応“MEMOREX”ブランドが冠されている電池になっています。社名表記は“発売元/兼松株式会社”となっていました。

memorex_4プラス・マイナス側。普通“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池は中国製であることが多いのですが、このデザインの電池はタイ製となっており、マイナス極も「」のタイプになっています。
現行の金ベースデザインのアルカリ電池Rocket Thai製と思われるタイ製になったことがありますが、これも同社製なのでしょうか??

 

memorex_5マイナス極の皮膜を剥いでみたところです。左の使用推奨期限「06-2014」ロットでは絶縁リングが付いていなかったのに対し、右の「09-2015」ロットでは黒い絶縁リングが付いていました。ガス抜き穴は2つ穴タイプでマイナス極の突起部分に穴が付いていました。この特徴は絶縁リングが付いているタイプも付いていないタイプも共通です。
黒い絶縁リング…。やはり、これはロケットなのかな…?

memorex_8その後、このデザインの電池は何故か“MEMOREX”ブランドでは無くなって「単3形 アルカリ乾電池」のみの表記になり、中国製に変わってしまいます。
表立ったデザインの変更はありませんが、社名表記が“輸入元/兼松株式会社”となってしまい、「発売元」→「輸入元」の表記に変わってしまっています。

 

 

memorex_7ちなみにこの“MEMOREX”ブランドではないバージョンのアルカリ電池のパッケージ裏。
ラベルの貼り位置は異なりますが、バーコード、商品名、型番は全く同じものです。

 

 

memorex_9プラス・マイナス側。中国製ということもあってか、絶縁リングは「」で兼松のアルカリ電池としてお馴染みのタイプですね。使用推奨期限は「12-2015」となっていました。

 

 

memorex_10おまけで比較。左から、
“単3形 アルカリ乾電池 MEMOREX”
→使用推奨期限:06-2014/タイ製
“単3形 アルカリ乾電池 MEMOREX”
→使用推奨期限:09-2015/タイ製
“単3形 アルカリ乾電池”
→使用推奨期限:12-2015/中国製
使用推奨期限の印字は3種類とも異なっています。


m’pit! MEMOREX アルカリ乾電池 単3形/単4形

mpitmemorex_1音光のブランドである“m’pit!”と兼松MEMOREX”のダブルブランドであるアルカリ電池です。
音光は広島にある企業であり、各種メディアやサプライ製品などを販売する一方、ミュージックショップBIGメディアショップBIGという屋号でCDショップも展開しています。また、楽天においても同社が出店しているショップが有ります。
パッケージのバーコードがキャッチコピーが記されている場所は紙ではなく、ラベルで貼り付けられているタイプです。

バーコードのベンダーは兼松ではなく、音光(458013455)のものになっていました。

mpitmemorex_2電池の外観。すぐにアルカリ電池だとわかる一目瞭然な金ベースのデザインです。パッケージでもそうでしたが、電池本体でも“m’pit!”と“MEMOREX”のダブルブランドとなっています。
輸入販売元は兼松(株)、総販売元は(株)音光となっており、電話番号は兼松の番号ですからサポートは兼松なのかな…。中国製で“水銀0使用”の文字がとても小さいです。

 

mpitmemorex_3写真上の電池は音光がまだ兼松と組んでいなかった頃の電池で、m’pit!ブランドのみになっているのがわかります。プラス・マイナスの表記や『単3形』を囲んでいる形の形状から、どちらかと言うとMEMOREXブランドの電池(写真下)を引き継いでいるとは言えず、旧・音光m’pitブランドのアルカリ電池のデザインを引き継いでいると言えそうです。

 

 

mpitmemorex_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で兼松が“MEMOREX”ブランドで発売しているものと同一の物のようです。
使用推奨期限は単3が「03-2018」、単4が「04-2018」となっていました。5年期限と推測すると、それぞれ2013年3月と4月製造の電池でしょうか。

 

mpitmemorex_5マイナス極の皮膜を剥いてみたところです。左が“MEMOREX”ブランドのもので、右が“m’pit”と“MEMOREX”のダブルブランドのものです。手持ちが単3のものしか無かったので、単3のみの比較です。
両者とも絶縁リングの色も全く同じで、ガス抜き穴も同じで2つ穴タイプで形状も全く同じなので製造元は同じでしょう。

 

今回の電池は総販売元は音光となっており、同社のプライベートブランド的な趣がある電池ですが、“MEMOREX”ブランドが冠されていることから、カテゴリーは“兼松”で分類しました。


MEMOREX Alkaline アルカリ乾電池 単3形/単4形

memorexalkaline_1ディスカウントショップやスーパー、はたまたホームセンターなどでよく見かける日本の総合商社“兼松”のアルカリ電池。兼松はかつてアメリカのメモレックスとの合弁であるメモレックス・テレックスを傘下に置いていた関係からか“MEMOREX”ブランドの電池の発売を開始、写真のデザインの電池は長年に渡り発売されています。
この電池は長年中国製のアルカリ電池でしたが、今回、単3がタイ製単4が韓国製になっていたので徹底検証してみたいと思います。

memorexalkaline_2パッケージ裏。上記1枚目の写真も左がタイ製(単3)、韓国製(単4)、右が中国製です。シュリンクはほぼ同様に見えますが、生産国違いでやはり製造元が異なるためか微妙にラベルの貼り位置や大きさが違っています。どれもバーコードのコードそのものは全く同じで、バーコードのベンダーは兼松(4959058)でした。

 

memorexalkaline_3まずは単4から紹介。上2本が韓国製で、下2本が中国製。中国製の方が金色の部分がピカピカしている印象を受けますが、韓国製の方は金色と言うよりかは濃い黄色になっており、そんなにピカピカもしていません。
色以外のデザインは両者とも同じですが、韓国製が『商品についてのお問いわせは~までご連絡下さい』という注意書きの下に“Made in Korea”と書かれていますが、中国製の方は注意書き上に“Made in China”と書かれています。

memorexalkaline_4プラス・マイナス側。左2本が韓国製、右2本が中国製です。中国製が絶縁リング「」でマイナス極に使用推奨期限が書かれているのに対し、韓国製のものが絶縁リング「」で電池側面に使用推奨期限が書かれた表記になっており、明らかに異なります。
使用推奨期限は韓国製が「06-2018」、中国製が「12-2018」となっており、5年期限と推測すると、それぞれ2013年6月製造と12月製造であると思われます。

memorexalkaline_5この使用推奨期限の印字、どこかで見たことがあるな??と思い、同じ韓国製の三菱電機ホーム機器“LR03(R)”ロケット“MEGACELL”単4の印字を比べてみると非常によく似ています。

 

 

memorexalkaline_6マイナス極の皮膜を剥いてみた。両者とも同じような黒の絶縁リング、ガス抜き穴も2つ穴タイプですが穴の大きさが違いますね。これはロット違いなのかな??

 

 

memorexalkaline_12ラベルを剥がしてみると“3E24G08”というロット番号が印字されていました。これは三菱電機ホーム機器“LR03(R)”にも印字されている、韓国の電池メーカー、ロケット製電池の特徴であり、この韓国製のアルカリ電池はほぼロケット製であることは確実であると思われます。

 

 

memorexalkaline_7次は単3です。上2本がタイ製で、下2本が中国製です。黄色の部分が濃くなっているのは単4と同様、こちらは生産国の表示は『LR6/1.5V 水銀0使用』という表記の真上に表示されており同じです。
デザインは金ベースに黒帯のデザインである、いかにもアルカリ電池らしいデザインは馴染みやすいデザインと言えますね。

 

 

memorexalkaline_8プラス・マイナス側。左2本がタイ製、右2本が中国製です。中国製が絶縁リング「」でマイナス極に使用推奨期限が書かれており、タイ製が絶縁リング「」で電池側面に使用推奨期限が書かれた表記になっている点は単4と同じ特徴です。
使用推奨期限は韓国製が「06-2018」、中国製が「10-2018」となっており、5年期限と推測すると、それぞれ2013年6月製造と10月製造であると思われます。

memorexalkaline_10単4と同じようにラベルを剥がしてみましたが、ロット番号の印字はありませんでした。ただし、絶縁リングは「」で同様です。
使用推奨期限の印字は生産国が違うためか、異なるものの、単4がロケット製であることや構造がほぼ同社製と同じことを考えるとこの単3はロケットのタイ現地工場であるRocket Thai”製であると考えられます。

 

ロケット・タイと言えば同社タイ製のダイソーの「Gigamax」やロケット自社ブランド「MEGACELL」のマンガン単4が某掲示板でも評価が高いことで知られますが、アルカリ電池の方はどうなのかが非常に気になるところではあります。

memorexalkaline_11おまけ。左からタイ製中国製(絶縁リング「」)旧・中国製(絶縁リング無し)。旧・中国製は使用推奨期限「10-2004(2002年10月製造?)」のもので生産国表記も一緒に印字されていました。
何しろこの電池は長年に渡り発売されている電池であるので、この間に製造元が変わっていると思われ、全てを追い切るのは難しいかと思われます。

 
今回紹介した韓国製とタイ製は使用推奨期限が同じ「06-2018」であり、この後のロットが再び中国製になっていることから、何らかの理由でいつもの中国の委託工場での生産が追いつかなくなり、一時的にロケットに委託することになったのでは?と思われます。
電池業界においてこのようなことは珍しいことではなく、最近では三菱電機ホーム機器が発売しているアルカリ電池“LR6(R)”で一部ロットが日本製になった事例や東芝の“アルカリ1”の単1や単2が一時的に韓国製になった事例があります。こういう面白さがあるので、電池コーナー巡りが止められないのですよw。


アルカリ乾電池 単1形/単2形/単3形/単4形

kanematsu_1ローソンストア100で見られる、日本の総合商社“兼松”のアルカリ電池。兼松はかつてメモレックス・テレックスを傘下に置いていた関係で発売していると思われる、“MEMOREX”ブランドの乾電池が非常に有名ですが、この電池は特にブランド名を冠していない至って普通なアルカリ電池です。
デザインは単1~単4まで全て共通、ベースにのシンプルデザイン。個人的には青が好きなので、かなり好みなデザインです。

 

kanematsu_2パッケージ裏。ラインナップは単1から単4まで。単1と単2は1本入りのシュリンクパック単3と単4は4本入りのシュリンクパックとなっています。単1や単2は1本入りであることから、最初から100円均一向けに企画された電池であることが推測されます。
100円均一ショップで見られる単1や単2の1本入りは1本のみで使用したり、奇数本で使うときは重宝しますが、店舗によっては2本入りが安い場合もあるので、場合によりけりと言えるでしょう。

バーコードのベンダーはそのまま“兼松株式会社(4959058)”でした。

kanematsu_3まずは単1と単2を紹介。ローソンストア100の場合この電池以外の単1と単2は以前本ブログでも紹介した、供給元FDKのバリューラインマンガン電池のみであり、単1と単2アルカリ電池が欲しい場合は必然的にこの電池を買わなければいけないことになります。

 

 

kanematsu_4電池の社名表記部分と注意書き部分。表記は同じなので、単1は社名表記を単2は注意書き表記を掲載しています。発売元は“兼松株式会社”。単1には「MADE IN CHINA」と記載してあり、中国製であることがわかりますが、何故か単2には原産国表示がありません。

 

 

kanematsu_5マイナス側。使用推奨期限は単1が「01_2019」、単2が「12_2018」となっており、時期的に5年期限と推測、2014年1月製造と2013年12月製造のものであると思われます。
使用推奨期限の表示は印字と言うよりは印刷という感じで、字体も特徴があるものです。月-年表示も普通は“-(ハイフン)”なのが多いのに対し、これは“_(アンダーバー)”になっているのも特筆すべき特徴なのではないでしょうか。

kanematsu_6次に単3と単4を紹介。こちらも単1と単2に準ずるデザインで、特に違いは見られません。原産国表示は単2と同じく記載されていなく、どこの国で製造しているのかは不明ですが、単1が中国の表記であるため、恐らくは中国製でしょう。

 

 

 

kanematsu_7プラス・マイナス側。印字の特徴は単1と単2と同じ。月-年表示が“_(アンダーバー)”なのも同じです。マイナス極の絶縁リングは「」です。
使用推奨期限は単3と単4共に「12_2018」。こちらも5年期限と推測、2013年12月製造と思われます。

 

kanematsu_8マイナス極の皮膜を剥いてみました。絶縁リングは薄い緑で、奥に見えるガス抜き穴は3つ穴の珍しいタイプでした。
一瞬、オーム電機のV-アルカリ乾電池の特徴に似ているような気がしましたが、同電池は濃い緑の絶縁リングでガス抜き穴は2つ穴でしたので違うようです。

 

kanematsu_9最後にフルラインナップ。改めて見ても、別段、特徴という特徴がないデザインの電池ですね…。
今回の更新でカテゴリー、「一次電池(一般)」内に「兼松」を追加しました。


兼松 アルカリ乾電池 単3型 LR6

kanematsulr6_1MEMOREXブランドのアルカリ電池を初め、様々なバリエーションの電池を発売する日本の総合商社“兼松”のアルカリ電池。写真の電池はあるドラッグストアで4本50円で投げ売りされていた。
写真はシュリンクパックの表と裏。バーコードのベンダーはもちろん兼松(4959058)。

 

 

kanematsulr6_2シルバーベースの緑色デザインは格好いい。単3の「3」が強調されているあたりはアスクルPBのアルカリ乾電池にも似ている。発売元は兼松株式会社

 

 

kanematsulr6_3プラス・マイナス側。マイナス極のリングは「赤」色のもので同社のMEMOREXブランドのアルカリ電池と同じようである。兼松は商社であり、自社で作っていることはありえないのでどこかにOEM依頼しているのだろう。使用推奨期限は「12-2014」。